事例で検討
1月末頃、証券会社から特定口座年間取引報告書が送付されてきました。この書類は、確定申告の添付書類に使えるのでしょうか?
アドバイス
証券会社から送付された特定口座年間取引報告書は、確定申告をする際の添付書類に使えます。
ただし、2以上の「特定口座」で上場株式等を売却し確定申告する場合には、それぞれの特定口座年間取引報告書を添付するとともに、「合計表」を作成する必要があります。
特定口座年間取引報告書とは
どのようなもの?
特定口座年間取引報告書は、翌年1月末頃、証券会社から送付されるもので、「特定口座」内の1年間の取引に関する集計結果をまとめた書類のことです。
これには、「特定口座」内での結果、つまり、利益になったのか、損失になったのかなどが記載されています。
特定口座年間取引報告書は、
確定申告の添付書類に使えるの?
確定申告をする際には、「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」を添付しなければなりませんが、特定口座年間取引報告書は、この書類の代わりに使うことができます。
なので、投資家自身が詳細な添付書類を作成しなくて済むので便利です。
2つ以上の「特定口座」がある場合は
どうしたらよいですか?
2つ以上の「特定口座」で上場株式等を売却して確定申告をする場合には、それぞれの特定口座年間取引報告書を添付するとともに、「合計表」を作成する必要がありますのでご注意ください。