遺言執行者選任はトラブル回避に!遺言書どおりに相続できます!

 

 

遺言執行者選任トラブル回避に!

遺言書どおりに相続できます!

 

 

遺言書を作成する場合には、絶対に入れておいた方がよい事項があります。それが遺言執行者です。遺言執行者というのは、簡単に言うと、遺言書に書かれている内容を実際に実現する、代わりに手続きする人のことを言います。

 

つまり、遺言書を書いた人はその時にはすでに亡くなっていますから、その遺言書を書いた人の代わりに手続きを実際にするのが遺言執行者です。

 

この遺言執行者を遺言書の中で選任(指定)しておくのです。

 

そうすると、選任した人のハンコと署名ですべての手続きができるようになります。この遺言執行者は、実は身内の方でもなることができます。ですが、個人的には、遺言執行者は専門家を選任しておくことをおすすめしています。

 

なぜなら、残された相続人のことを考えると、第三者である専門家にお金を払ってでもきちんと頼んでおいた方が安心だからです。

 

実際、残された相続人の話を聞いても、遺言執行者に専門家を選任していた場合には、「助かった」とか「気が楽だ」などと喜ばれています。

 

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なぜ遺言執行者に専門家を選ぶ方がいいの?

 

遺言執行者に身内を選任してしまうと、その人にかなりの精神的なプレッシャーがかかってくるからです。それが原因でトラブルに発展するケースも少なくありません。遺言執行者に専任されると色々なことをしなければなりません。

 

例えば、戸籍を集めたり、全員に財産目録を作成したり、途中経過の報告をしたり、銀行の窓口に行って解約手続きをしたり、自宅の名義を変更したり、こうした色々なことを全部1人でしなければなりません。

 

こうした手続きを進める中で、他の相続人からの精神的なプレッシャーをかなり受けます。

 

例えば「なぜ、お前が遺言執行者なんだ」とか「今、どういう状況なのか説明しろ」とか「早くお金が欲しいから手続きをもっと早く進めてくれ」とか、財産目録を送ったら「本当に財産はこれだけか、もっとあるはずだろ」とか、色々と言う人が周りから出てきます。

 

初めは気軽な気持ちで遺言執行者になってもいいかなと思っていても、実際にやってみるとかなり大変で、特に精神的なプレッシャーは相当なものになってきます。しかも、身内の方がなっているとなると、不慣れなことも多く余計に大変です。

 

会社勤めの方なら、数日は休んでその手続きをしなければなりませんが、やはり身内ですとそれに対する報酬もなかなかもらいにくいです。

 

これだけ動いたのだからお金を欲しいと言っても、「お金目当てだったのか」と言われかねませんからね。なかなか言い出しにくいです。こうしたこともあって、身内の方が遺言執行者になった場合、かなり苦しんでいるケースもあります。

 

そういうことを考えたら、やはり第三者である専門家に頼んでしまった方が、手続きも慣れているのでスムーズに進みますし、身内から色々言われても専門家に任せているからということでもめごとにもなりにくいです。

 

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遺言執行者選任はトラブル回避になるの?

 

遺言執行者というのは、簡単に言うと、遺言書の中に書かれている内容を実際に手続きする人のことです。「遺言執行者を○○にします」と遺言書の中に書いておけば、その選任された人が1人ですべての手続きができます。

 

この遺言執行者は、身内の人でもなることができます。ただ、できれば専門家を選任しておくことをおすすめします。

 

実際に専門家に頼むと報酬が発生するので費用がかかります。ですが、実際に専門家に頼んだ人の話を聞くと、「頼んでおいてよかった」とか「こんなことは身内ではできない」とか「もし身内がやっていたらトラブルになっていたかもしれない」とか、そういった声が多いです。

 

 

遺言執行者に専門家を選任すると

勝手に遺産が処分できなくなるの?

 

遺言執行者を専門家に頼んだ方がよい理由はいくつかあります。そのうちの1つに、相続人の勝手な財産処分や遺産分割を防ぐ効果があるということがあります。

 

例えば、相続人の中に問題のある人がいて、不動産を買ってに売りさばいたり、勝手に処分してしまいそうな人がいるケースです。こうした際に、遺言執行者を専門家に選任しておきます。

 

遺言執行者が選任されている場合、その他の相続人には一切遺産に手を付けられない、遺産を管理したり処分したりする権限が一切なくなります。これは、遺言執行者だけが遺産を取り扱うことができると法律で決まっているからです。

 

なので、万が一問題のある相続人が勝手なことをしても、後からその勝手な処分を取り消すことができます。そういった問題のある相続人がいて何をするのかわからないという時は、遺言執行者に専門家を選任しておくと安心です。

 

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遺言執行者に専門家を選任すると

遺言書通りに手続きしてくれる?

 

もう一つは、遺言書があると遺言書の内容が優先されるということです。法律では、遺言内容を守りなさいということになっているのです。

 

ただし、例えば、残された相続人の全員の意見が一致して、遺言書は無視しようということになると、遺言書を無視して手続きを進めることができます。

 

つまり、遺言書に書いてある内容とは全く違う財産の分け方ができてしまうのです。

 

そういった場合でも、遺言執行者に専門家を選任しておけば、遺言書に書かれている内容通りに粛々と手続きを進めてくれます。

 

いくら相続人たちが話し合って「遺言書とは違う分け方をしよう」と意見がまとまってしまっても、遺言執行者以外には財産を処分する権限が一切ありませんから、遺言執行者が専門家であれば、遺言書に書かれている内容通りに粛々と手続きを進めてくれるのです。

 

そういった意味でも、遺言執行者には専門家を選任しておいた方が安心です。

 

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