住宅ローン自己破産後の現実|老後破産の原因と体験談!

 

 

住宅ローン自己破産後の現実

老後破産の原因と体験談

 

 

「老後破産する時はするし、考えても仕方ない…」こんなふうに考えていませんか?

 

でも、そんなことはありません。落とし穴を知れば、老後破産のリスクは減らせるからです。今回は4つのポイントを紹介します。それさえ知っておけば、老後破産のリスクを減らせます。

 

さて、何が落とし穴なのかというと・・・

 

まず1つ目は住宅ローンで自己破産すること、2つ目は年金が足りないこと、3つ目は子供の問題、4つ目は熟年離婚です。あなたもどれか1つくらいは、当てはまったり関わったりしているはずです。

 

スポンサーリンク

 

 

住宅ローン自己破産後の現実とは?

老後破産の原因と体験談

 

ここで「大丈夫だと思っていたのに…」という佐藤さんの体験談を紹介します。どこが落とし穴だったのでしょうか?

 

私は、マイホームを失って県営住宅で1人暮らしをしている70歳の女性です。今年6月、脳梗塞で倒れました。今も思うように手が動かず、以前のようには料理することができません。毎日節約に努めていますが、宅配のお弁当などに頼らざるを得ない日もあります。

 

食費は1ヵ月で28,000円ほどかかってしまいます。家賃は月24,000円、他の出費を合わせると1ヵ月約83,000円の出費に対し、収入は年金の80,000万円のみの厳しい暮らしです。

 

 

さらに、私には借金もあります..

 

かつて私は、夫婦で小さな飲食店を経営していました。ところが、夫が重い病気になり、店は廃業、私は百貨店や保険会社で働き始めました。年収は多い時で500万円、月に1〜2度夫婦で外食するのをささやかな楽しみとして暮らしていました。

 

そして、50歳の時、3,700万円のローンを組み、念願のマンションを購入しました。月々の支払いは約12万円、私は無理のない返済額だと考えていました。その前に住んでいた時には家賃が約10万円でしたから、それくらいだったら支払っていけると思ったのです。

 

30年の住宅ローンで完済は80歳、ただし、支払いができなくなったらマンションを売ればいいと思っていました。

 

80歳まではそのマンションに居るつもりもなかったですから、いつか売ろうという考えはありました。もちろん、そんなに差はなく売れるだろうと考えていました。5年後、返済額は15万円に上がりましたが、支払いは順調でした。

 

 

ところが、その辺りから

私の計算が狂い始めたのです..

 

58歳で定年退職した後、仕事を探しましたが、見つかったのはパートタイムの仕事、月に6万円の仕事にしかなりませんでした。収入は、夫婦の年金とパートの収入を合わせても月22万円、以前の半分ほどに減ってしまいました。

 

スポンサーリンク

 

 

そこから住宅ローンを支払うと、生活費は7万円しか残りません。ギリギリの生活を続けていた私でしたが、4年前、ついにマンションの売却を決意しました。

 

ところが、再び誤算が・・・

 

売値が買値の半額以下しかつかず、1,000万円もの残債が出たのです。返済が1ヵ月でも遅れるとすぐに督促がきますので、「残額がいくら」という手紙がきたりすると、「ああ、どうしよう」とその都度思いました。

 

ちゃんと計算できていなかった、あまり考えていなかったのです。

 

その後も不運は続きました。マンション売却後、すれ違いが多くなり夫と離婚、そして、今年の脳梗塞によってパートの仕事もできなくなりました。残った借金はもう払えません。

 

今私は、弁護士の勧めで自己破産の手続きをしています。少額でも払っていけませんので、働けませんから。電話して自己破産するという手続きの最中、これが現実です。

 

 

住宅ローンで自己破産後の現実と

老後破産の原因とは?

 

上記の佐藤さんには、すでに嫁いだ娘さんが1人いらっしゃるのですが、やはり迷惑をかけたくないというので、ギリギリまで話せなかったそうです。佐藤さんのように、住宅ローンで自己破産まで行ってしまう人は、実は少なくありません。

 

今のケースのように、住宅ローンというのは79歳、80歳まで組むことができます。

 

50歳の時に組むというのは少し遅いとは思いますが、その時は何とかなると思ってしまうものなのですね。そして、結局、60代、70代になって何ともできなくなってしまって、最悪払えなくなって競売で家が売られてしまい、住むところがなくなってしまうのです。

 

スポンサーリンク

 

 

銀行が79歳、80歳まで住宅ローンを貸したりするのは、年金などで払えるだろうということがあったり、その時の個人の収入と退職金などもあるからのようです。ただ、実際のところは65歳を過ぎるとなかなか厳しいのが現実です。

 

先ほど住宅ローンで自己破産した佐藤さんですが、こうすればよかったと思うことがあるそうです。1つは、老後の収入と住宅ローン返済を考えていればよかったということ、もう1つは、売り時や売値を把握しておけばよかったということでした。

 

 

住宅ローンで自己破産を防ぐポイントは?

 

住宅ローンで自己破産しないためのポイントは3つあります。1つ目は、頭金を最低2割以上用意することです。

 

将来、家を売ることを考えた時には、新築物件は2割くらい住宅販売業者の利益が乗っていますので、売る時に住宅ローンの残りが上回っていない状況にしておくことが大切です。

 

2つ目は、返済は手取り年収の2割までにすることです。

 

住宅費というのは固定でかかるもので、収益を生むものではありません。なので、一般的には3割以下にするべきだとも言われています。

 

ただ、管理費や固定資産税、修繕費やリフォーム費用など突発的にかかる費用もありますから、やはり2割以下にしておくのが堅実です。

 

3つ目は、退職する60歳までに完済することです。

 

もちろん、なかなかこのとおりにはいかないとは思います。多くの方が、退職金で完済しようと思われているのですが、退職金を全部つぎ込んでしまうと老後資金がなくなって、結局生活資金がなくて老後破産というケースもあります。

 

なので、そういうことも考えて、計画的にやられた方が良いと思います。

 

スポンサーリンク

 

 

それでも住宅ローンの支払いが

難しくなったら…

 

ここで、以前に相談に見えた方の具体例を紹介します。

 

この方は、年収600万円のサラリーマンで4人家族でした。金利4%で3,000万円の住宅ローンを組んでいて、月々の返済は9万円、ボーナス返済が20万円でしたが、きちんと返済していました。

 

ところが、会社が倒産して年収が370万円に減ってしまい、残債2,500万円が残っている状況でした。

 

そこで、私は借り換えをおすすめしたのです。注目すべきところは、金利4%というところです。非常に高い金利です。当初はもう少し安い金利のゆとりローンで借りたのですが、5年後に4%に上がってしまって、一方年収は下がってしまったということでした。

 

なので、家を売ることも考えたのですが、今金利が非常に安いので、借り換えを提案しました。そうしましたら、変動金利0.875%に借り換えができて、月々の返済額9万円は変わらないのですが、ボーナス返済が0円になりまして、年間40万円削減できました。

 

借り換えの際には手数料がかかりますが、それを差し引いてもメリットが大きかったです。

 

借り換えの目安としては、おおよそ残債が1,000万円以上、返済期間の残りが10年以上、借り換え後の金利が1%以上下がる、ということです。以上の条件に該当するようでしたら確実にメリットがありますので、借り換えを検討してみることをおすすめします。

 

ただ、まずは今借りている金融機関に相談されるのがいいです。借り換えをすれば、登記費用や手数料などがかかりますが、今借りている銀行の条件変更による金利の引き下げであれば、所定の手数料のみで金利の引き下げをしてもらえることも可能だからです。

 

金利の引き下げと借り換えでどちらがメリットが出るのかを比較して、最終的にどちらにするのか一番メリットがあるのかを考えて選ぶのが一番良いです。

 

スポンサーリンク

 

関連記事(一部広告含む)