住宅ローンは返済負担率とボーナス・繰り上げ返済に注意!

 

 

住宅ローンは返済負担率ボーナス返済

繰り上げ返済にも注意!

 

 

よく住宅ローンはいくらまで借りれるかという1つの基準としてあるのは、例えば、「年収が400万円未満の場合は返済比率が30%までは大丈夫ですよ」とか「年収が400万円を超えると35%まではOKですよ」など、こうした基準のようなものがあります。

 

では、こうした基準は本当にそのとおりなのでしょうか?

 

実際は年収といっても、その中に税金や社会保険料といった部分があって、その部分がざっくり20%くらいありますから、手取りは残りの80%くらいにしかなりません。

 

そうすると、30%の返済比率だったものは、実は手取りベースで計算してみると40%近くになっていたということになります。

 

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これですとかなり返済が苦しいと思います。これがさらに20年、30年と続くわけですから一層苦しくなるはずです。

 

ですから、そういった基準がたまたまあったとしても、実際に返済できる金額や他の生活費なども全部含めて、自分なりの基準で計算してみることが大切です。

 

ということで、金融機関の審査の基準などにマッチしたから、たくさん借りられたからそれでよかったということではなくて、後々被害を被るのは自分ですから、自分ベースでライフプランやキャッシュフロー表をしっかり作成することをおすすめします。

 

 

住宅ローンの返済負担率の目安・基準に注意!

 

住宅ローンの返済負担率というのは、年収に対する住宅ローンの返済の割合のことです。

 

よくある1つの目安として、「年収が400万円未満であれば、年収に対する負担率は30%までOKです」とか「年収が400万円以上あれば、35%までOKです」というものがあります。

 

世の中にはこうした基準があるわけですが、個人的にはこの基準はかなり甘い基準ではないかと考えています。つまり、返済が大変な基準ではないかという気がするのです。

 

住宅ローンというのは、誰もが確実に返済されると思います。自分が住んでいる住宅のローンを後回しにして放っておいて、他の返済を優先するというようなことはあまりないですから。

 

ましてやそこに住めなくなりますから、住宅ローンは何よりも優先してまず返済するはずです。

 

ですから、おそらく返済負担率30%とか35%という上記の設定というのは、かなり甘めの設定のような気がするのです。いわゆる無理して何とかなるというような数字だと思います。

 

実際にはもっと低いところに返済負担率を設定しておかないと、後々苦しむのは結局自分ということにもなりかねません。

 

ということで、ライフプランやキャッシュフロー表をきちんと作って、「実際にいつどのくらい苦しくなるのか」というところを具体的に数字で掴んでいって、その上で住宅ローンの返済を決めることをおすすめします。

 

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住宅ローンの返済額の考え方に注意!

 

住宅ローンを返済していく時、自分の収入によって住宅ローンを判断していく場合、どのような点に注意したらよいのでしょうか?

 

年収については“総額いくら”というものがあるかもしれませんが、実際には自分の手取り額は、税金や社会保険料が引かれてその後に残った金額です。あなたもご存知のとおり、最近この手取り額がどんどん減っています。

 

社会保険料の負担が14%〜15%あって、実は税金よりも全然多いのです。

 

つまり、今、社会保険料の負担が税金よりも多い状況になっているのです。ですから、社会保険料と税金をプラスすると、年収の2割くらいになってしまいます。年収から2割くらい引かれた部分が、実際の手取りの年収になるということです。

 

ということで、「手取りの金額で住宅ローンが返済できるのか」ということを考えていかないと、年収という数字だけで考えていくと、どうしても甘くなりがちになりますので、この辺りのところには注意していただきたいです。

 

 

住宅ローンの総返済額削減の減らし過ぎに注意!

 

住宅ローンの総返済額というのは、最終的に返さなければいけないお金を借りた総額を全部計算した金額です。

 

ただ、この総返済額をあまり重視しすぎるのはどうかなという気がします。当然、長期間に渡ってたくさん借りていれば、総返済額は利息も付いてどんどん膨れ上がるわけです。

 

ですから、できたら総返済額は少なくなればなるほど好ましいというのもわかります。

 

ですが、実際にそこにばかり気がいってしまうと、少しでも利息を少なくするため、少しでも返済を早い時期に終わらせるため、繰り上げ返済をしたりすることになります。少しでもお金ができたらすぐに返済するとかですね。

 

それ自体は良いことなのですが、そこにあまりにも力が入ってしまうと、現金の持ち高というのが非常に少なくなってしまいます。

 

このいつでも何にでも使える現金が少なくなると、自由度が減ってくることにもなります。あるいは、緊急に何かにお金が必要になったとしても、その部分のお金がないということにもなってしまいます。

 

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なので、住宅ローンの総返済額を減らすためにどんどん繰り上げ返済するのはほどほどにしておいて、やはり一定の金額は手元に置いておくということも大切です。

 

返済総額を減らすのであれば、逆に言えば、最初の段階で借りるお金をいかに減らすかということの方をもう少し先に考えてみることをおすすめします。

 

 

住宅ローンの繰り上げ返済のし過ぎに注意!

 

住宅ローンの繰り上げ返済は、必ずしもお得とは言えません。というのは、住宅ローンを借りると、よく繰り上げ返済をすると思いますが、この繰り上げ返済も状況を見て返済していかないと後で困ることになるからです。

 

確かに繰り上げ返済をすることによって利息は減ります。

 

ですが、その一方で手元の資金は減ります。ですから、繰り上げ返済をしたということになると、手元の資金はどうかということです。この手元の資金が少なくなった時、不意な支出が必要になったとしても、繰り上げ返済してしまったお金を取り戻すことはできません。

 

ついつい利息を少なくするために繰り上げ返済をどんどんしてしまいがちですが、そういうことはできるだけ控えて、どちらかと言えば少し余裕を持たせた感じで、本当に余った時にだけ繰り上げ返済していく方がよいです。

 

とりあえず少しでもお金ができたら繰り上げ返済、というようなことをしていると、いずれ苦しくなりますから、この辺は注意していく必要があります。

 

 

住宅ローンのボーナス返済に注意!

 

住宅ローンにはボーナス返済というものがありますが、このボーナス返済は使わないということです。かつてはボーナス返済というのは、ボーナスがたくさん出たわけですから、これを使う意味というのはあったわけです。

 

あなたもご存知のとおり、昨今では「ボーナスが出ない」とか、あるいは「出てもある時だけ出る」という形のところが多くなっています。今は「ボーナス返済を使わない方がほとんど」という感じもしていますが、実際、ボーナス返済を使う時代ではなくなっています。

 

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ということで、住宅ローンは月々の返済で返していくというスタンスでいかないと、後で資金繰りが上手くいかないということは目に見えていますから、ボーナス返済は使わないことをおすすめします。

 

 

住宅ローン返済は外部要因に左右されないように注意!

 

今、家は買い時です。あなたも家をいつ買ったらいいのか、タイミングを計っていると思います。

 

そんな中で、「今、金利が低いか」とか「不動産業者がかなり物件の値引きをしてくれた」とか「今後また消費税が上がりそうだから、その前に家を買っておきたい」など、いわゆる外部要因があると思います。

 

ただ、私たちが実際に家を買う際には、こうした外部要因はあるにはありますが、一旦それは横に置いておいて、基本的には自分の基準で考えていかないといけません。

 

自分の基準でライフプランやキャッシュフロー表をきちんと作って、今後住宅ローン返済ができるのかどうか、その辺りを自分の基準で作るということです。

 

どんなに金利が低くても、不動産業者が値引きしてくれても、あるいは消費税が上がる前であっても、そういう条件が揃ったから必ず返済が上手くいくのかといったら当然そういうわけではありません。

 

買う物件価格によっては、返済ができたりできなかったりも当然するわけですから。

 

ですから、あくまでもそういった外部要因は一旦脇に置いておいて、自分の基準で返済ができるかどうか、ということを中心に検討するようにして下さい。そうしないと、色々な環境や情報に煽られて判断を間違ってしまう恐れがあります。

 

そうなれば、いずれ住宅ローン返済が破綻することもあり得ますから、十分注意して下さい。

 

 

住宅ローンの実際の返済額はどうなるの?

 

住宅ローンの返済額は、期間と借入額、金利によって大きく変わってきます。これは当然と言えば当然ですが、ただこれはやはり具体的な数字で見ないと程度というのはわかりにくいかなと思います。

 

最近はずっと低金利が続いていますから、そういった意味ではそれほど大きな変化に思えないかもしれませんが、これで金利がもし高ければ相当な違いが出てきます。

 

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例えば、今現状で3,000万円の住宅ローンを組んだとします。金利は1.5%で返済期間は25年です。ということになると、3,000万円借りておよそ3,600万円返済しなければいけないということになります。これが返済期間35年になると3,800万円を超えてきます。

 

このように返済期間によっても、かなり返済額は違ってくるということです。それから、元々の3,000万円と比較すると、それでもかなりの金額を返済しなければいけないということがわかると思います。

 

 

最近、住宅ローンの返済は難しい?

 

住宅ローンの返済は、昔に比べるとなかなか難しい時代になっています。もちろん、最近は金利が低いので、そういう面では返済は難しくなくなっているのかもしれません。

 

ですが、逆に昔でしたら、「不動産の価格は毎年上がっていった」とか「給料は毎年上がっていった」「退職金もたくさんあった」「定年まで勤められた」など、色々と良い条件がありました。こうした面がありましたから、住宅ローンで多少無理な借り方をしても、合わせやすかったと思います。

 

最近は、その辺の状況がかなり変わってきている、つまり悪くなっているということなので、住宅ローンの返済もなかなか進まない、軽くならない、むしろ重くなっていくというようなことがままあります。

 

住宅ローンのことを普段あまり考えずに安心して構えていると、時として危険なものにもなりますから、注意していただけたらと思います。

 

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