住宅ローンの変動金利は下がらない!
今後の推移に注意!
初めに住宅を買う時には、住宅を販売する不動産業者から買うわけですが、この時にどうしても変動金利の住宅ローンを勧められるケースが非常に多いです。変動金利で借りている人は8割というデータもあります。
ちなみに、変動金利というのは、世の中の金利が上がると自然に住宅ローンの金利も上がっていくという仕組みの金利です。なぜ変動金利を勧められるのかといえば、今は金利が低いですから、それで計算すると返済額を少なく見せることができるからです。
ということは、同じ金額で同じ住宅ローンを組んでもより高い物件が買えるとか、同じ物件を買うのでもより安く買えるとか、そういうイメージを持ってもらえるのです。
つまり、私たち購入者側が買いやすくなるということです。ですから、不動産業者としては、そういった変動金利タイプの住宅ローンをおすすめするのです。
ただ当然、変動金利ですから、今後世の中の金利が上がっていけば一緒に上がっていくことになります。もちろん、今のように金利の安い時はよいかもしれませんが、金利は今後間違いなく上がっていきます。つまり、これ以上金利は下がらないということです。
いつどのようにかは誰にもわかりませんが、いつまでも超低金利時代が続くことはありませんので、今後金利が上がっていくことは間違いないです。
その時には返済が非常に苦しくなることが想定されますので、変動金利で借りている場合は今後の金利の推移には注意して下さい。
住宅ローンの変動金利はこれ以上下がらない?
今後の金利の推移に注意!
変動金利を甘く見てはいけません。現在は非常に低金利で歴史的と言っても過言ではありません。
それが10年、15年とずっと続いていますから、私たちはそういった状況に慣れきっています。「金利は上がらないものだ」とか「ものすごく低いものだ」というふうに思い込んでいる節もあります。
ただ、もっと昔から考えると、この金利というのはある面では恐ろしいものがあります。
例えば、銀行などがこの変動金利の平均値はいくらなのかということで、いわゆる審査をする時に使う金利は4%だと言われています。つまり、平均の変動金利というのは4%だというふうに考えているわけです。
ということは、今後いつ今の金利が4%まで上がっても不思議ではないということなのです。もちろん、4%を超えて上がることもあるかもしれません。さすがにマイナス金利まで導入されたら、今後はこれ以上金利は下がらないと考えるのが普通です。
ですから、「金利は上がっても1%くらいだろう」などと考えていると、ひょっとしたら大きな誤りになる可能性があります。
ということで、今後の金利の推移は誰にも分りませんが、4%とかそれ以上ということは十分に考えられますから、変動金利で借りている方は、これを甘く考えずにそれくらいまで金利が上がる可能性はあるのだという認識を持っておくとよいと思います。
住宅ローン変動金利の注意点は?
住宅ローンを変動金利で組んでいた場合、金利が上がったら当然返済額は増えていきます。ただ一応は、半年ごとに見直しをされて、その返済額自体が変わるのは5年後ということにはなっています。
ですが、その5年間、返済額は一定だから金利も変わらないのかというとそうではありません。
金利は半年ごとに上がった段階で、その返済額の中の元本と利息の内訳が変わることになるからです。つまり、表面上は変わらないのですが、内訳が変わることになるので、影響は当然受けます。
ですから、その点も考えて変動金利とは付き合っていく必要があります。
住宅ローン変動金利は本当にお得なの?
住宅ローンを借りる際に「お得かどうか」を比較して、お得な方に動くことが多いわけですが、それだけにとらわれてしまうのはよくありません。
どうしても人間は目先の損得で動いてしまいがちですが、およそ目先の得というのは長い目で見たら、得ではないということが多いものです。
目先の得というのは、どうしても売る側がそこを強調して話しをしてくるので、そちらの方ばかりに頭がいきがちです。いわゆる長期の視点とか、本当はどうなんだろうという目を配るところがあるのにもかかわらず、そういうところに目が行かなくなってしまうのです。
そして、目先の損得に走ってしまうのです。住宅ローンを変動金利で組んで、返済額が少なくて良かったと思っている人は特に注意して下さい。
だいたい物事すべてそうですが、目先の損得で最終的に得をした人はいません。昔から「損して得取れ」と言われているくらいですから、目先はむしろ損をした方がいいくらいなのです。目先の得を積み重ねてお金を作ることも当然できません。
ということで、目先の損得は相手側が提示するものですから、そういうものに振り回されずに、自分の視点を持つことが大切です。
住宅ローンの変動金利下がらないなら固定金利?
住宅ローンを変動金利で組んでいる場合には、できるだけ早期に固定金利に借り換えすることをおすすめします。
今のような非常に金利の低い時期は、変動金利の方が低くて固定金利の方が高い、すなわち毎月の負担額は固定金利の方が高くなっていますから、何か損をしているように感じてしまいます。
ですが、今後これ以上、変動金利は下がらないですから、今後金利が上がっていけば当然返済額は増えていきます。
その場合でも固定金利なら変わらず一定です。今後そういった状況になってくると考えられます。ただ、その時に固定金利に借り換えしようと思っても、当然、固定金利の方もすでに上がっているという状況になっていますから、それは上手くいかないということになります。
ですから、「長期の返済期間があるもの」「多額のローンがあるもの」については、今のような金利の低い時期に、早めに固定金利への借り換えをしておくことをおすすめします。
今後金利が上がって金利負担が大きくなると、住宅ローンの返済はもの凄く大変になります。なので、早めに長期の固定金利に乗り換えることが大切です。
金利が上がり始めてからでは遅いです。固定金利の方も上がってしまいますからね。そうなる前に今後の推移に注意しながら、早目に手を打っておくことをおすすめします。
これ以上変動金利は下がらない?
住宅ローンを選ぶなら固定金利?
民間の住宅ローンは、基本的には変動金利が多いです。あるいは、固定金利でも最初の短期間、3年とか5年は固定金で後は変動金利というのが圧倒的に多いです。もちろん、長期固定金利というのもありますが、かなり少ないです。
これは、おそらく金融機関が固定金利にしておくと、今後の金利の推移によっては自分がリスクを負うことになるからで、変動金利なら利ザヤも稼げるからだと思われます。
今のような低金利の時代には、変動金利は非常に低くなっています。ですが、この異常な低金利が今後20年、30年とさらに続くということは考えづらいです。
つまり、これ以上、変動金利は下がらないということです。そうすると、変動金利や短期間だけ固定金利のものというのは、基本的にはあまり選びたくはないです。
ということで、今後の金利推移を考えたら、住宅ローンはできるだけ固定のものを選んでおくことをおすすめします。