FX情報収集方法|要人発言と政策金利と為替の関係!

 

 

FX情報収集方法とは?

要人発言と政策金利と為替の関係!

 

 

FX取引に必要な情報収集するのに、新聞やテレビにニュースだけですと、ちょっと足りないかもしれません。実際、重要な経済指標などが発表されたとしても、それが報じられるのはかなり時間が経ってからになってしまうのが一般的ですからね。

 

その経過した時間の分だけ、取引のチャンスを失っているわけですから、かなりもったいないです。では、どうしたら重要な情報を瞬時に手に入れられるのでしょうか?

 

 

FX取引に必須の情報を収集しよう!

 

FX情報収集方法については、実は、FX口座を開設することで解決できるのです。というのは、現在では、ほとんどのFX取引業者で、サービスの一環としてできる限りのスピードで、重要な経済指標や要人発言の要旨などを配信しているからです。

 

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そうはいっても、外出しているときはどうしたらいいの?という人もいるでしょう。

 

そのようなときは、スマートフォンとかタブレットなどを持ち歩けばいいのです。最近は、多くのFX取引業者で、PCで提供しているものとほぼ同じ情報をこれらから得ることができるようになっていますから。

 

 

要人発言とは誰の発言?

 

FX取引を始めると、各国の経済指標や要人発言に注意するようになるわけですが、この要人発言とは、各国の金融当局者、つまり、財務大臣や中央銀行の総裁などによる発言のことを言うのです。

 

もちろん、金融関係者だけでなく、その国の首相や大統領などの発言もこれに含まれます。

 

というわけで、要人発言とは、金融市場の動向に影響を及ぼす可能性のある地位にある人の発言ということが言えます。経済指標の場合でしたら、予想より結果が良かったとか、あるいは悪かったとか、数値で比較できるのでわかりやすいですよね。

 

これに対して、要人発言の場合は、それとは違い解釈によらなければなりませんので、誰の発言がどの程度重要なのかというのはわかりにくいかもしれません。ですが、要人発言には、今後の金融市場を占うヒントが実はたくさん隠されているんですよ。

 

例えば、オセアニア市場や東京市場において、要人発言によって相場が敏感に反応するのが、RBA(オーストラリア準備銀行)の総裁の発言です。

 

実際、総裁が「政策金利は異例な低水準にあり、将来正常な水準に戻る必要がある」との考えを表明した際などは、豪ドルが急上昇したわけです。

 

これは、将来政策金利を引き上げる必要があると述べたわけで、豪ドルの買い材料になったのです。こうした発言以外にも、「GDPが当初の予測より悪くなりそうだ」とか「失業率が改善しそうだ」など、ヒントとなる要人発言は数多くあります。

 

当然ですが、こうした発言は、決して思い付きで言っているわけではありませんから、それを考えれば、いかに要人発言が重要であるかがわかっていただけると思います。

 

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各国の政策金利とは?

 

当たり前ですが、政策金利というのは、各国により異なるわけです。

 

実際にはその名称も内容も違うのですが、広い意味では、公定歩合を含め市中金利を意図的に誘導しようという狙いを持って定める金利のことを言っているのです。具体的に見ていきますと、各国の政策金利は次のようなものを指しています。

 

■米国:FF(フェデラル・ファンド)金利
■日本:無担保コール翌日物金利
■ユーロ圏:定例買いオペ最低応札金利
■英国:オフィシャル・バンク・レート
■スイス:スイスフランの3か月物Libor

 

上記のうち、米国のFF金利は、新聞やテレビなどでもよく見かけますよね。

 

正式名称は、Federal Fands Rate(フェデラル・ファンド・レート)と言って、これを略してFF金利と言っているのです。このフェデラル・ファンドですが、これは民間銀行が連銀に預託している準備金のことです。

 

そして、「FF金利」というのは、この準備預金を市場で交換する際の誘導目標のことを指しているわけです。

 

とはいえ、これらの名称や内容について、すべて覚えなくても大丈夫です。覚えておいて欲しいのは、こうした政策金利というものは、為替相場に大きな影響を与えるんだということなんです。

 

ちなみに、これらの政策金利ですが、あらかじめ発表されるスケジュールは決まっていて、これは各国の中央銀行のウェブサイトでチェックすることができるます。

 

でも、日本以外のものは英語ですから、手っ取り早く知りたいという人は、たいていのFX取引会社のウェブサイトにもまとめて掲載されていると思いますので、そちらで確認するのが良いと思います。

 

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政策金利は予測できる!

 

政策金利というのは、ある程度予測できるものなのです。

 

というのは、政策金利を決定する中央銀行が、声明文や議事録、講演などで、今後の金融政策の方向性を示しているからです。なぜこうしたことをするのか不思議に思われるかもしれませんが、これは市場との対話を円滑にするためなのです。

 

例えば、最近ですとRBNZ(ニュージーランド準備銀行)が「更なる政策金利の引き下げの可能性がある」との見通しを、金融政策を決定する政策会合で発表したのです。

 

もちろん、この会合で何%利下げするかまでは述べていませんが、それでも利下げを実施する可能性は明確に読み取れるわけです。

 

実際にその後、利下げは行われましたから。こうした要人発言を手掛かりにして、各国の政策金利の動向を予測していくこともできるのです。

 

ちなみに、なぜこのとき何%利下げすると明確にしないと思いますか?これは、次の政策金利を発表するまでにいくつかの経済指標が発表されるからです。

 

それと、貿易相手国の経済状況が急に悪くなるなど、不確定要素も少なくないというのもその理由です。もし明確に何%利下げすると宣言してしまったら、その都度修正をしていかなくてはいけなくなりますからね。

 

このように、声明文や議事録、中央銀行総裁の講演などには、政策金利を予測するヒントがたくさんありますから、ぜひチェックするようにしてください。

 

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政策金利と為替相場の関係は?

 

一般的には、政策金利が引き上げられるとその国の通貨は買われ、反対に、政策金利が引き下げられるとその国の通貨は売られると言われています。でも、これはあくまでも一般的にであって、絶対そうなるというものでもないのです。

 

というのは、事前に市場関係者に「政策金利が引き上げられる」という観測が広まっていくと、マーケットはそれを織り込んでいくからなのです。

 

その後、実際に政策金利が引き上げられると、売られるケースが多々あります。これがよく言われる「噂で買って、事実で売る」なのです。

 

こうした事態を見抜くには、やはり事前に観測や期待がどうなっているのかを把握しておくしかないんですよね。

 

また、今回利上げを実施したけれど、もうこれ以上は利上げしないといった見通しが示されたとしますよね。そうなると、マーケットはこれを嫌気して売られるといったケースもあるのです。

 

この場面で、利上げされたという事実しか見ていないと、なぜ利上げしたのに売られるんだとわけが分からなくなってしまいます。

 

こうしたことを理解した上で、改めて頭に入れておきたいのは、「利上げはその国の通貨の上昇、利下げはその国の通貨の下落」といった短絡的な公図を絶対的なものと見ないということです。

 

ある意味これを認識しておかないと、FX取引では致命的な間違いを犯してしまうかもしれません。政策金利について考察する場合は、次のようなことを合わせて行うようにしてくださいね。

 

■事前の観測や期待はどうなっているのか
■今後の金利動向はどうであるか

 

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