為替相場予想・予測はできる?
FXは底値レートでナンピン買い!?
一般的にもFX(外国為替証拠金取引)というのは、リスクの高い商品と言われています。レバレッジを低く抑えていればそんなこともないのですが、それでもできる限り評価損を免れるほうがよいです。
そのためにも、常に健全なポジショニングを心掛けて、たとえそんなに利益が乗っていないと思っても、儲かるのであれば、利益を確定することも時には大切になってくるわけです。こうしたことを考えても、FXでは、常に順張りを狙っていくのを基本としたいですね。
底値レートでナンピン買いはリスク高い?
基本は順張り!
通常、FX取引ではレバレッジが効いていますから、使い方次第ではかなりリスクの高いものになってしまうのもまた事実です。
利益を狙うのは当然ですが、運用方法の健全さについてもしっかりしておきたいです。ただ、順張りで臨むといっても、実際のところはそう簡単なことでもありません。
何せ相場の片側では必ず参戦するということですから、当然、何度も損切りさせられる場面が出てくるわけです。
「相場の頭と尻尾はくれてやれ」という格言がありますが、まさに相場の端で無理にあがいてせっかくの利益を逃してしまったり、出さなくても済んだ損失を出してしまわないようにしたいものです。
逆張りで底値レートでナンピン買いは
絶対にダメなの?
逆張りというのは、順張りの反対ですから、相場の流れに逆らっているという意味からしても、邪道と言えますよね。でも、実際のところは、リスクが大きい分だけリターンも大きいという面もあるわけです。
なので、あらかじめきつめのストップ・オーダーを入れてから、事前に損失の額を明確にして参戦するのであれば、逆張りの手法も取り入れてもよいのかなというのが個人的な意見です。
つまり、邪道ではあるけれど、どうしても逆張りをする場合には、必ずタイトなストップ・オーダーがセットということです。
底値レートでナンピン買いして
天井で売る必要はない!
相場参加者であれば、誰でもできることなら底値で買って天井で売りたいですよね。そうであるからこそ、邪道であるとはわかっていつつも、ついつい逆張りで臨んでしまうのです。
でも、目の間で動いている相場では、どこで底を打ったのか、どこが天井になったのかは、実際のところはわからないものなのです。
そんな中で、底や天井を当てに行くようなアクションを取っていると、いずれ不本意な結果を招きかねませんので注意したいところです。ところで、この「底値」とはいったいどういった状態だと思いますか?
それが1日であれ、1週間であれ、1か月であっても、安値を攻めているときというのは、売り方の力が一番強いときなのです。
つまり、たいていの相場参加者が売りたくて売りたくて仕方のない状態と言っても過言ではないわけです。実際、このような誰も買いたくないような状態のときには、買い注文の量も薄いんですよね。
ですから、王道である順張りのルールから言っても、売り込んでいくのが正しい解釈であり、やはりここでは買ってはいけないわけです。もちろん、売り込んで行ったあげく、損切りになる可能性もあるわけですが、それはそれでよしとしなければいけないということなんです。
為替相場で底値や天井の予想・予測はできる?
底値や天井というのは、後になってから、あぁ、あそこがそこだったんだなとか、天井だったんだなとわかるものなのです。
なので、リアルタイムで動いている為替相場を見て、今が底だとか天井だなんてことはわからないわけです。それなのに、底値や天井の予想をしては外しているアナリストがいるので困ったものです。
もちろん、誰も相手にしなければ被害はないのですが、元大手証券会社のディーラーだったとか、銀行でディーリングを担当していたなどの肩書が付いていたりすると、何だかもっともらしく聞こえてしまうものです。
ときには当たることもあるのでしょうけれど、それはたまたまだったと考えた方がいいです。
何度も言うように、底値や天井というのは、かなりの時間が経過してから明らかになることであって、現実的には、底値で買ってそれをずっと保有し続けるなんてことは、リスクが高くてなかなかできるものではないですから。
たとえ1日の値動きの中であっても、最安値で買ってそれを持ち続けるというのは、なかなかできるものではありません。
FX投資は、順張りの王道で売買していれば、底値や天井でエントリーできなくても、十分に利益は出せますから、あまりこれらに固執する必要はないと思います。
塩漬けはやってはいけない?
自分なりの相場観を持って相場に参入したものの、相場は反対方向に動いてしまい、それがシコリになってしまうことはよくあります。
「ここから下がるはず」と思って売ってみたものの、売った途端に相場の下げが一服してしまう、それどころかそこからまた上昇し始めたりするような場面です。
こうした場面では、前日や前々日にもっと安いレベルがあったりすると、「しばらくすれば、また元の価格に戻ってくるだろう」と思ったりしがちです。
人間ですから、特にアゲインストの場面では、誰でもそのように思いたいですしね。「塩漬け」というのは、まさに、このような損切りをせずに、ひたすら相場が回復するのを待つことを言うのです。
塩漬けをしても、相場が元に戻ってきてくれる保証はないですし、もし50%の確率でいずれは戻ってくると考えたとしても、それまで一体どれくらいの時間がかかるのかは誰にもわからないわけです。
時間を度外視すると考えますと、利回り計算もできませんから、それは投資ではないということになってしまうわけで、やはり塩漬けはやってはいけないということになるのです。
塩漬けは割に合わない?
FX(外国為替証拠金取引)で塩漬けをするというのは、実際にはかなり難しいのです。もちろん、いくらでも証拠金を入れておけば大丈夫なわけですが、それですと、そもそもなぜ資金効率の良い証拠金取引をやっているのかということになってしまいますよね。
なので、FX(外国為替証拠金取引)をするのであれば、やはり塩漬けはやらないのが前提で取り組むべきです。
塩漬けをして上手くいくこともあるでしょうが、何度もそれを繰り返していると、最終的には割に合わない高い代償を支払うことにもなりかねませんので、くれぐれも注意してほしいです。
底値レートでナンピン買いはやってはいけない?
底値レートナンピン買いというのは、相場が上がっていくと思って買ったものの、ポジションを持った途端に相場が下がってしまったような場合に、さらに買い増しをして、平均買いコストを下げることを言います。
シコリを損切りしないでそのまま保持していたりすると、さらに安くなったところでまた買いたくなったりするものですが、これも典型的なナンピン買いです。もちろん、初めに買った価格よりも安く買えるわけですから、評価損さえ気にしなければ、非常に買いやすいと言えます。
実際、平均購入コストが下がっているわけですから、もし反発して逃げられそうな局面が訪れたときに、そこまでの距離も短いですから。塩漬けしたままのポジションを抱えていて、どうしようかと悩んでいるときなどは、このナンピン買いは魅力的に思えるわけです。
そうはいっても、ナンピン買いしたところで、評価損の絶対額は変わっていないわけで、それなのにポジションが大きくなっているのですから、それだけリスクはより大きくなっているのです。
しかも、ナンピン買いの動機は、そのうち相場が戻ってくるだろうという、希望的な予測に基づいているわけですから、かなり危険だということです。
もし相場が戻ってこなかったらどうなると思いますか?これまでコツコツと積み上げてきた利益があっという間になくなってしまうだけでなく、最悪の場合には、証拠金がすべてなくなってしまうのです。
ナンピン買いは、無限に評価損を膨らませてしまう可能性が高い取引ですから、できるだけ控えた方が無難です。ナンピンしなくてはならなくなる前に、素直に負けを認めて損切りすることをおすすめします。