NISA(ニーサ)おすすめ投資商品
NISA(ニーサ)口座のうまい使い方!
2014年の1月からNISA(ニーサ)という少額投資非課税制度が始まりました。一体どのような商品に投資をすればよいのかというところは、あなたも考えるところだと思います。
そこで、ここでは、これからNISA(ニーサ)で投資を始めようというあなたのために、おすすめの商品を紹介します。
NISA(ニーサ)で何を買ったらいいの?
まずNISA(ニーサ)で投資を始めるに当たって、一番気になるのが、やはり結局何を買えばいいのかというところに尽きると思います。
とはいえ、「何を買うのか」の前に「何のために買うのか」「何のために資産を運用するのか」など、投資目的についてまず考えることが重要です。
例えば、20代、30代の若いうちは、レジャーや自動車の購入など、比較的少額の用途のための資産運用がメインとなります。
ところがその後は、結婚や出産などのイベントを経て、いずれは住宅購入資金や老後のための資産など、徐々に中長期かつ大きな資金を準備するための運用が必要になってきます。
また、若いうちは運用期間も長期で考えられることから、比較的リスクを取りやすいものです。
ただ、年齢が上がってくると、リターンよりもリスクを意識した運用に切り替えていく必要が出てきます。つまり、何のための資産運用なのか、その目的をはっきりさせることが大事なのです。
目的別おすすめ投資商品とは?
投資の目的別に狙うべきリターンのレベルも違ってきます。例えば、積極的にリターンを狙いたいというのであれば、リスクは高いけれど高いリターンが期待できる個別株式や積極運用型の投資信託などがおすすめです。
また、定期的に収入を得たいという場合は、毎月分配型の投資信託や、安定的に配当を出していたり株主優待のある個別株式などがおすすめです。リスク分散のために複数の資産にバランスよく投資したいという場合は、バランス型の投資信託がおすすめです。
さらに、将来のためにコツコツ資産を育てたい、給料などから毎月少しずつ積み立てたいという場合は、るいとう(投信積立)といった積立型の投資商品がおすすめです。
楽しいおすすめ投資商品とは?
このところ、株式市場が好調なこともあり、個別株での運用を考えている方も多いようなので、個別株についても触れておきます。
まず株式といっても、東京証券取引所だけでも数千銘柄取引されていて、非常に多岐にわたっています。
その中でも、例えば、安定的に配当を支払っている安定配当株や、割引券や優待券、食料品など自社にちなんだ商品を株主に提供する企業など、株主還元に積極的な企業があります。
こうした企業に投資をするのは、非常に楽しいのでおすすめです。
また、個別の企業ではなく、複数の不動産を証券化したREIT(不動産投資信託)や、複数の企業の株をまとめたETF(上場投資信託)などに投資することによって、リスク分散を図るという方法もおすすめです。
株式に投資をするということは、その企業の成長を応援することであるというように考えると、あなたが住んでいる地域に本社のあるご当地銘柄に投資をするのもおすすめです。
以上が、NISA(ニーサ)を始めるに当たっての、おすすめ投資商品になります。
NISA(ニーサ)口座とは?
NISA(ニーサ)がいいというのはよく聞くけれど、どこがいいのかわからない、そんな話もよく聞きます。そこで、ここでは、これだけ知っておけば大丈夫というNISA(ニーサ)の概要を簡単にまとめてみたいと思います。
まずNISA(ニーサ)口座を開設できるのは20歳以上の日本の居住者で、1人1口座とされていて、その投資額は、毎年新規投資額で120万円が上限となっています。
投資を始めた年を含めて5年後の12月31日までが非課税期間となります。その5年間の投資から得られる譲渡益や配当・分配金が非課税になります。
ちなみに、途中換金は自由ですが、売却して空いた分の枠に再投資するということはできません。
また、NISA(ニーサ)口座以外の口座との損益通算もできませんので注意が必要です。また、120万円未満の入金であっても、未使用分を翌年に持ち越すこと(繰越)はできません。
NISA(ニーサ)をおすすめする理由は?
NISA(ニーサ)口座で投資することをおすすめするのは、投資した金融商品をいつでも売却できるからです。
例えば、買った翌日に大きく値上がりしたので利益を確定したいと思えば、すぐに売ることができます。つまり、急にお金が必要になった時などに、売却して現金化をすることができるのです。
そして、うれしいことに、運用益について5年間は、いくら儲かっても税金は非課税となります。もちろん、配当金や分配金も非課税になります。
売却して空いた枠が使えないとは?
前述した「売却して空いた分の枠に再投資することができない」というところは、若干わかりづらいかもしれません。これは、購入金額は120万円以上はNISA(ニーサ)口座では使えないということです。
さらに、NISA(ニーサ)制度をややこしく感じさせるものとして「ロールオーバー」があります。NISA(ニーサ)口座は5年で非課税期間が終わっても、ロールオーバー(繰り越し)することができます。つまり、その後5年間延長することができるということです。
ただし、ロールオーバーできる金額も時価評価額で最大120万円までとされています。例えば、120万円の投資信託が140万円になっていたら、オーバーしてしまう20万円は一般口座か特定口座に移管するか、あるいは売却する必要があります。
NISA(ニーサ)口座のうまい使い方とは?
ロールオーバーは、運用がうまくいかなくて購入時よりも評価額が下がってしまった時の救済措置ともいえます。
なので、これをうまく使うと、例えば、利益が出ている投資信託が140万円になっていたとした場合、まだまだその投資信託が増えると思ったら70万円利益を確定して、残りの70万円をロールオーバーします。
そして、非課税枠の残り50万円(120万円−70万円)には、新たな投資商品を配分するのです。5年後の経済状況は今とは変わっているかもしれませんので、さらに5年後に利益が出そうな投資商品をポートフォリオに加えるようにします。
NISA(ニーサ)口座では、売却の仕方を考えていくことが非常に重要になってきます。利益が出たら売るということも頭のどこかで意識しておきたいところです。
NISA(ニーサ)口座のまとめ
NISA(ニーサ)とは、2014年1月からスタートした「少額投資非課税制度」のことです。
株式の売却益や配当については原則として20%の税金がかかりますが、景気低迷のため平成13年末までは10%となっていました。それが、2014年1月からは原則通り20%に戻ることになりました。
そのため2014年1月1日からNISA(ニーサ)口座を利用した場合には、その間に購入した株式や投資信託の投資金額120万円までを限度として、5年間は売却益や配当、分配金が非課税になるようにしたのです。つまり、手取りが1.25倍になるということです。
ただ、このNISA(ニーサ)については注意点もあります。
まず1つ目は、NISA(ニーサ)口座の開設は、1人1口座で、口座開設後は他の金融機関に変更することができないということです※。金融機関が取り扱っている商品や手数料がそれぞれ違いますから、この点には十分に注意して下さい。
2つ目は、損失が出た場合に、他の口座の利益と相殺することができないということです。
3つ目は、非課税期間の終了後、株式や投資信託を課税口座に移管する場合、その口座に移管する価格は、当初の取得した時の価格ではなく、その時の時価になるということです。
例えば、100万円で購入した株が5年後に50万円に値下がりしたとすると、課税口座に移管する時は、当初の100万円ではなく、50万円で移管することになります。
そして、課税口座に移管した後、50万円から100万円に株が値上がりした場合には、50万円(100万円−50万円)が丸々税金の対象となってきます。
テレビのCMや雑誌などメディアでは、NISA(ニーサ)についてメリットばかりが強調される傾向にありますが、株式は上がることもあれば下がることもあるわけです。
NISA(ニーサ)口座はお得なことばかりではありませんので、値下がりした時の不利なケースなどもよく考えて、うまく使っていきたいですね。
※2016年から1年に1回、金融機関の見直しができるようになりました。