iDeCo(イデコ)ゆとりある老後生活費|厚生年金いくらもらえるか満額25年で計算!

 

 

iDeCo(イデコ)でゆとりある老後生活費を!

iDeCo(イデコ)とは?

 

 

iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金のことであり、積み立てるだけで節税ができる制度のことです。実は、確定拠出年金制度自体は、2001年から始まっていたものなのですが、なかなか浸透していかなかったのが実状でした。

 

ところが、2016年9月にiDeCo(イデコ)というニックネームを付けて、この愛称で新聞や雑誌などメディアに登場したことから、徐々に話題にも上るようになりました。

 

また、2017年1月から制度も大きく変更されました。

 

従来は、自営業者やサラリーマンの一部の人しか利用できなかったのですが、2017年1月からは、専業主婦や公務員も利用できるようになったのです。つまり、20歳以上の人であれば、ほぼ誰もが加入できるようになったということです。

 

こうした背景もあって、最近、新聞や雑誌などでも取り上げられるようになりました。

 

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iDeCo(イデコ)ができた理由は?

 

前述の通り、確定拠出年金は2001年からある制度なのに、なかなか広まりませんでした。なぜ広まらなかったのかというと、これは単純に確定拠出年金を紹介しても金融機関が儲からないからです。

 

例えば、あなたが銀行や証券会社など金融機関に行った際に、窓口で確定拠出年金について紹介されたことがあるでしょうか?

 

おそらく銀行などでも、確定拠出年金については、まったく紹介していなかったはずです。

 

一方、もともと大企業はこの制度を導入していましたから、その従業員は当然知っていました。ですが、それ以外の中小企業に勤めるサラリーマンや個人事業主の方には、ほとんど知られていませんでした。

 

なので、確定拠出年金のことを知ると、これらの方々は「なぜ、もっと早く教えてくれなかったの?」ということになるのです。

 

では、なぜ確定拠出年金ができたのでしょうか?

 

これは、多くの人が公的年金にものすごく不安を感じているからです。実際、多くの人は老後の生活資金にいくらくらい必要なのかを知らないので、漠然と老後をイメージしているのです。

 

生命保険文化センターの統計によると、65歳以降の老後、夫婦2人の日常生活における最低生活資金として、およそ22万円かかるというデータがあります。

 

もちろん、それぞれのライフスタイルによって、若干の多寡はありますが、この老後の生活資金約22万円というのはあくまでも最低資金であって、ゆとりある老後の生活費ではありません。

 

例えば、夫婦で旅行に行ったりとか、孫たちと一緒に遊びに行ったりお小遣いをあげたりとか、そういうゆとりある老後の生活費となると、月35万円は必要であるというデータがあります。

 

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老後に国民年金はいくらもらえる?

満額40年で計算すると?

 

公的年金の給付額については、加入している年金の種類と加入期間によっても異なります。

 

あるデータでは、40年間国民年金に加入した自営業者夫婦2人の場合、老後にもらえる年金は月額約12.8万円とされています。また、40年間厚生年金に加入した夫が会社員で妻が専業主婦の場合、老後にもらえる年金は月額22.7万円とされています。

 

なので、サラリーマンの場合は老後最低限の日常生活はできそうですが、自営業者の場合は明らかに足りないということになります。これを自分たちで何とかしてくださいということで、そもそも確定拠出年金という制度ができたのです。

 

 

ねんきん定期便とは?

 

ねんきん定期便とは、誕生月に合わせて毎年送られてくる公的年金のお知らせです。ねんきん定期便は、ハガキで送られてくるタイプと封書で送られてくるタイプがあるのですが、実はこれには違いがあります。

 

ハガキでくる人は、35歳、45歳、59歳以外の人です。なので、ほとんどの人がハガキできます。

 

封書でくる人は、35歳、45歳、59歳の人です。何が違うのかというと、まず35歳、45歳というのは、国民年金をもらえる受給権25年(最近は10年というのもありますが)の節目だからです。

 

つまり、もし35歳まで国民年金保険料を支払っていなかったとしても、そこから頑張って60歳まで支払ってもらえれば国民年金がもらえますよ、受給権をあげますということなのです。

 

また、45歳というのは、25年をプラスると75歳ですが、例えば、受給権の25年までまだ足りないという時に、70歳まで延長してもらえるギリギリのところが45歳なのです。

 

ここから25年プラスすれば、支払い期間は70歳までなので、とりあえず国民年金をもらう権利はありますよということになるのです。

 

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ちなみに、59歳の人はわかりやすいと思いますが、60歳の前年ですから、ここである程度自分の将来の年金が把握できるということです。

 

今後、ねんきん定期便が送られて来たら、一度しっかり見てみて下さい。おそらく自分が将来もらえる年金があまりに少ないので驚くはずです。ここでしっかりねんきん定期便を見て、自分の老後を真剣に考えていただければと思います。

 

 

厚生年金はいくらもらえるの?

満額25年で計算すると?

 

サラリーマンのは厚生年金に加入していますが、厚生年金は2階建てと言われ、これは国民年金の上に乗っかっている部分になります。厚生年金についても、自分が老後にもらえる年金の金額を以下のような算式で簡単に計算することができます。
 ↓↓
標準報酬月額(見込)×5,481円÷1,000×厚生年金加入月数

 

例えば、標準報酬月額30万円のサラリーマンが、国民年金に40年間、厚生年金に30年間加入していた場合は、以下のように計算します。

 

■国民年金:780,100円(月額約65,000円)

 

■厚生年金:30万円×5,481円÷1,000×360ヵ月=591,948円

 

■65歳以降にもらえる年金:780,100円+591,948円=1,372,048円(月額約114,000円)

 

あくまでも概算ではありますが、この金額でもとてもじゃないですが、ゆとりある老後の生活費には足りませんよね。

 

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日本の年金制度はどうなっているの?

iDeCo(イデコ)ができた理由は?

 

そもそも年金制度がどのようになっているのかというと、日本の年金制度は「2階建て」「3階建て」と言われています。公的年金だけだと「2階建て」、それに上乗せする「企業年金など」を含めると「3階建て」になります。

 

ちなみに、1階部分は全国民共通の年金である国民年金、2階部分は会社員や公務員の年金制度である厚生年金、3階部分は会社独自の年金である企業年金や、公務員独自の上乗せ制度である年金払い退職給付になります。

 

なお、自営業の人で「国民年金基金」をやっている人も多いですが、これも掛けた分が全額所得控除になりますので節税になります。なので、自営業者でも国民年金基金をやっている人は、国民年金と国民年金基金の2階建てということになります。

 

サラリーマンは、国民年金と厚生年金、大企業なら企業年金、公務員もそれに該当するものがありますので、2階建てあるいは3階建てになっています。専業主婦は、夫の扶養に入っていますが1階建てなので、本当にもらえる年金は少ないです。

 

こうした状況の中で、少しでも年金を増やしてもらいたいということでスタートしたのが確定拠出年金なのです。

 

わかりやすくいうと、確定拠出年金、そしてiDeCo(イデコ)ができた理由は、国がもう国民の年金の面倒を見きれませんので、何とか自分でやっていって下さいということなのです。

 

また、時代の流れの中で、かつてであれば定年まで勤めるという終身雇用が当たり前だったのが、今は若い人も含めて転職が当たり前になってきていて、終身雇用が段々となくなりつつあるということもあります。

 

例えば、転職を繰り返したりすると、それまで退職金制度をやっていたとしてもそこで一旦終了して、また新たに次の会社の退職金制度に入るということになるので、なかなか満足した退職金がもらえないということになるからです。

 

なので、こうしたことも含めて、国としては自助努力で何とかして下さいということなのですね。

 

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