父親の扶養に入っている無職の祖母が
FXで利益を出したら税金は?
最近は、年金の足しに株式投資やFXに取り組む高齢者も増えているそうですね。現在は、FXからの利益はすべて分離課税となっていますので、難しいことはありません。所得税15%、住民税5%の税金がかかるだけです。
つまり、例えば、FX取引で200万円の収入があった場合でしたら、所得税が30万円(200万円×15%)、住民税が10万円(200万円×5%)の合計40万円の税金を納付することになります。
103万円を超えない範囲で
FXによって稼ぐには?
年間の収入が、130万円超で扶養家族から外れるとか、103万円超で所得税がかかってくるとか、色々と言われていますよね。例えば、アルバイトをしている学生の場合、だいたいこのレベルの収入になってくると思われますので、気になるところです。
もしアルバイトの収入だけでなくFX取引からも収入がある場合、年間で、どこまで稼ぐと税金がかかってしまうのでしょうか?
これについては、アルバイトの給与から65万円を超えた金額と、FXの利益の金額を合計して、38万円まででしたら所得税はかかりません。
∴(アルバイトの給与−65万円)+FXの利益 ≦ 38万円
また、アルバイトの給与のみで、FXの利益がゼロでしたら、103万円までは税金はなしとなりますね。さらに、アルバイトの給与が65万円以下であれば、FXの利益は38万円までは税金がかからないことになります。
ちなみに、給与から控除する65万円というのは給与所得控除の最低額(ただし給与65万円未満の場合はその金額)です。
FXの利益以外に所得がなければ、FXの利益が38万円以下であれば、所得税はかかりませんが、これは基礎控除の38万円があるからなんですね。
でも、実際に多くの人は社会保険料を支払っているはずですので、「基礎控除38万円+社会保険料」
までは所得税はかからないと考えてよいと思いますよ。
配偶者がいる場合には、配偶者控除がありますので、そこからさらに38万円の控除が増えますので、所得税がゼロになるラインというのはもっと上がると思います。