糖尿病でも入れる生命保険や医療保険はあるの?
糖尿病とは?目の合併症は食事療法で完治?
2012年11月に実施された厚生労働省の調査によりますと、糖尿病の患者さんとその予備軍と呼ばれている人は、約2,050万人もいるとのことです。これは実に日本人の17%ぐらいが、何かしら糖尿病に関わっているという計算になります。
糖尿病というのは、いわゆる血液中のブドウ糖の濃度、これを「血糖値」というのですが、この血糖値が高くなることによって発症する病気です。
また、糖尿病は、主としてすい臓という場所で生成されるインスリンというホルモンの分泌が低下して、血糖値を適切に下げられなくなってしまう、つまり、制御できなくなってしまうことから発症する病気になります。
糖尿病の合併症は怖い!
糖尿病は、非常に怖い病気で、様々な合併症を引き起こします。糖尿病によって特に影響を受けやすいのが、例えば、目や腎臓、手足の神経などです。
血糖値が高くなると、手足がしびれやすくなったりするのですが、これを放っておくと、いずれ感覚が麻痺してきやすくなります。つまり、ケガをしても痛みを感じなくなってしまうのです。
そうすると、痛みに気付かずに、足が膿んで腐ってしまい、最悪切断しなければならなくなるというケースも決して少なくありません。
また、視力が急激に弱まる現象も起きたりします。これは、目の奥にある網膜の血管が悪くなることで起きるのですが、これも最悪の場合、失明してしまうケースが多々あります。
さらに、腎臓の機能を低下させる腎不全を起こすこともあります。通常、腎臓というのは、血液中の老廃物や余分な水分を尿として身体の外に出す役割を担っています。
ところが、この機能が低下してしまうと、老廃物が外に出ずに血液中に滞留してしまい、さらに多くの病気を引き起こしてしまう可能性も出てくるのです。
糖尿病でも入れる生命保険や医療保険はあるの?
糖尿病というのは、初期段階では、自覚症状がほとんどありません。知らない間に高血糖状態になっていて、ある日突然、症状が現れるようになる非常に怖い病気なのです。
こうした糖尿病の人は、生命保険や医療保険に加入できるのでしょうか?
糖尿病というのは、基本的に一度発症すると、感知することがほとんどありません。つまり、一生付き合っていかなければいけない病気なのです。ですから、通常の医療保険や死亡保険に関しては、基本的に加入するのはかなり難しいと考えて下さい。
ただ、ガン保険などについては、血糖値をきちんとコントロールできているという状態であれば、加入自体はできるのではないかなと思います。
引受基準緩和型の保険なら糖尿病でも入れる!
引受基準緩和型の保険であれば、持病を持っている人でも入れます。なので、糖尿病でも入れる可能性は高いです。
糖尿病というのは、生活習慣病なので、生活習慣を改善するという意味で、例えば、食事療法や運動療法というのが基本的な治療になります。これですと、日々の生活を変えていくというイメージですから、何か費用が大きくかかるということはそんなにありません。
ですが、糖尿病の症状が進行して、インスリン療法で注射を打たなければいけないとなったり、合併症になりその治療となって、手術しなければいけないとなると、費用もグッとかかるようになってきます。
また、視力が弱いとか手足が上手く動かないとなると、場合によっては、仕事に支障をきたすこともあります。そうした意味では、費用的なことを考えても、早めに保険に加入することを検討しておいたほうがよいです。
糖尿病の原因は遺伝?
私の祖母が、今まさに現在進行形で糖尿病なのですが、その原因として言われているのは遺伝的なものだということです。
それから、カロリーの取り過ぎ、運動不足、ストレス、喫煙など、こうしたものを環境要因と言うのですが、こうしたことが原因なのではないかと言われています。
糖尿病は、一度発症してしますと、かなり面倒なことになりますので、いずれにしましても、早期発見に早期治療が重要になってきます。早期発見に早期治療が上手くいけば、特に日常生活に支障は出ませんので、これは欠かせません。
そういった意味では、定期的な健康診断をきちんと受けて、自分の健康状態、糖尿病で言えば、血糖値が正常値になっているかどうかを見るようにすることが大切です。
糖尿病は予防と準備が大切です..
とにかく今から予防できる病気もありますから、そういう意味では、前述したように健康診断をしっかり受けて早期発見するのもそうですが、保険のことや普段の生活を見直すきっかけにしてほしいです。
普段、自分の体重がどうだとか、血液がどうだとか、いちいち気にして生活していない人も少なくないと思いますが、半年に1回とか1年に1回とか、区切りをつけて調べるというのが大切です。
そして、万が一の時のために、備えておくというのが大事です。糖尿病が発症してしまってからでは遅いですから。