相続税の税務調査とは?流れは?

 

 

相続税税務調査とは?

当日流れはどうなるの?

 

 

今回は、相続税の税務調査についてのお話です。

 

そもそも税務調査とはどのようなものなのでしょうか?税務調査が入ることは何か悪いことをして取り調べられているようなイメージがあるかもしれません。

 

でも、そんなことはありませんので安心して下さい。あくまでも税務署としては“被相続人の財産がどのような形で相続されたのか”を知りたいだけなのです。

 

税務調査というと、いきなり調査員が自宅に押し入ってきて調査を始めそうなイメージがあるかもしれません。ですが、税務調査の対象になると、担当者からの事前連絡もありますし、調査当日も担当者からの質問に答えていくといった形式で行われます。

 

なお、ほとんどの税務調査は“任意調査”になります。

 

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ただし、任意調査であるからといって実際に断ることは難しいです。むしろ非協力的な態度は怪しまれる可能性もあります。なので、もし任意調査の連絡があったら協力てきな態度で臨むようにして下さい。

 

 

税務調査の対象になる確率は?

 

税務調査の対象になる確率はどれくらいなのでしょうか?

 

確率でいうと約20%、つまり5件に1件の割合で相続税の税務調査が行われていることになります。所得税や法人税の税務調査の対象となる確率が約3〜5%なのと比べると、相続税ではかなり高い確率で税務調査が行われていることがわかりますよね。

 

 

なぜ相続税は税務調査の対象になりやすいの?

 

続いて、なぜ相続税は税務調査の対象になりやすいのかというお話です。

 

どのような家庭が税務調査の対象になりやすいのか、税務調査の対象になりやすい家庭とはどのような家庭なのか、あるいは税務調査では具体的にどのようなことが行われるのか、そういったことについてのお話です。

 

単に税務調査といっても、相続税だけが税務調査の対象になるわけではありません。というのは、相続税以外にも所得税や法人税なども税務調査の対象になるからです。

 

あなたも「所得隠しによる所得税の脱税容疑で逮捕者が出ました」というニュースを目にしたことがあると思います。一方で、相続税の脱税のニュースはあまり目にする機会はないですよね。

 

なので、「相続税の税務調査はそれほど気にする必要はないのかも?」と思われるかもしれません。ですが、実はどの税金よりも相続税が税務調査の対象になりやすいのです。

 

 

なぜ相続税は税務調査の対象になりやすいの?

 

結論からいうと、相続税が税務調査の対象になりやすいのは、税額が高額になりやすいからです。

 

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相続というのは、一生にそう何度も経験することではありません。なので、相続における専門知識が乏しいまま相続手続きを終える人がほとんどです。

 

そうすると、どこまでが相続財産なのかという線引きがあいまいになってしまって、最終的には本来申告すべき財産に漏れが生じてしまいます。そして、その財産を評価せずに相続税の申告を終えてしまうことになるのです。

 

税務署はそうしたところに目を付けるわけです。

 

相続が発生して市区町村役場に死亡届が提出されると、その時点でその情報は税務署にも流れます。これにより相続が発生したという事実を税務署が把握することになるのです。

 

税務署は独自の権限により、被相続人所有の不動産や預貯金、株式、生命保険の加入歴、年収など、細かいところまで把握することが可能です。

 

つまり、「これだけの相続財産があるのに、たったこれしか相続税を納めていないのはどう考えてもおかしい!」と判断するわけです。

 

こうして税務調査の対象になるケースがあるのです。

 

被相続人の財産というのは、一生をかけて築き上げてきたものも多いですよね。大きな財産であればあるほど、もし何か一つでも申告漏れがあれば、それだけ追加納税する相続税も莫大な金額になりやすいのです。さらに、申告漏れについては罰金もあります。

 

具体的には、未納だった相続税額の35%以上の金額を追加納税する必要があります。これは相当の負担になるはずですから注意したいところです。

 

 

税務調査の流れは?

 

続いて、税務調査の流れについてのお話です。

 

いざ税務調査となったときにどのように調査が進んでいくのかということですね。まず税務調査は強制調査ではありません。あくまでも任意調査です。ですから、何の事前連絡もなく調査員が勝手に自宅に押し入ってくることはありません。

 

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相続が発生すると、多くの方は税理士に相続税の申告を依頼しています。税務調査の対象になると、事前に相続税申告を行った担当税理士にまずは税務署から連絡が入ります。そしてその税理士経由で相続人に伝えられることになります。

 

ということで、いきなり税務署から相続人本人に連絡がいくわけではないということです。これで少し不安が解消できたかと思います。

 

そこから税務署と相続人全員と担当税理士とで都合の良い日程を調整して当日を迎えることになります。

 

もちろん、税理士の立ち合いは必須ではありませんが、調査員に専門的なことを質問されたときに困ることもあるかもしれませんので、担当税理士に立ち会ってもらったほうがよいと思います。

 

ちなみに、相続人全員の立ち合いを求められるケースもありますので注意してください。

 

 

税務調査はいつ行われるの?税務調査の時期は?

 

税務調査は相続税の申告後、1〜2年後の秋にくることが多いです。目安としては“3回忌まで”と押さえておかれるとよいと思います。

 

なぜ税務調査は秋なのかというと、税務署内で7月に大きな人事異動があるからです。つまり、税務調査は1年単位で行っていくので、少し落ち着いた秋頃に行われる確率が高くなるのです。

 

相続税の時効は法律上5年とされています。なので、相続税の申告をしてから5年を経過すると税務調査が行われる確率は低くなるといえます。

 

 

税務調査当日はどんな流れになるの?

 

一般的に調査員は2人組で被相続人が住んでいた自宅にやってくることになります。調査は午前10時から始められます。そして早ければ午後3時頃、遅くとも午後5時頃には終わります。

 

なお、税務調査は1日で終わるケースもありますし、2日かかるケースもあります。

 

そして、税務調査が終わると、後日調査結果が伝えられます。その際、相続財産の申告漏れや評価額の計算ミスなどがあると、追加で相続税を納税したり罰金を支払うことになります。

 

以上が税務調査の一連の流れになります。

 

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