ライフプラン表とライフイベント表の
具体的な作り方!
相談者の方と資金計画の打ち合わせをしている時に、「ライフプランはどういう形で計画されていますか?」というお話をすると、具体的にこうなっていますという答えをいただけることはほとんどないのが現状です。
また、よく「ライフプランはどういう形で表として作ればいいんですか?」という質問を受けますので、今回はその作り方についてのお話です。まずは家族の今現時点の家族構成と年齢を出して、住宅ローンを35年で組むつもりなら、今から35年間分の表を作ります。
そして、例えば、自分が定年退職する時は住宅ローン返済はあと何年なのか、また、お子さんが小学校、中学校、高校、大学という進学の時期はあと5年後なのか10年後なのか、そういったポイントを落とし込んでいきます。
こうしたことをしていくのがライフプランの1つの作業になります。
まずは大まかな予定を入れていきます..
それから、家族の行事、例えば海外旅行をしたいとか、国内のちょっとした旅行をしたいとか、そういった計画を立てるのも大事です。あとでそこに今度は旅行の費用などの金額を入れていかなければなりませんので、まずは大まかな予定を入れていくということです。
あとは趣味で、例えば車が好きだから5年に1回は買い換えしたいとか、10年に1回でいいかなとか、そういった車の買い換えなども落とし込んでいきます。そこにも、必要なのは大体100万円の予算なのか、新車で300万円なのか、というのを入れていきます。
それらの落とし込みをした後に、今度は収支のバランスを考えていくことになります。そこで、今度はライフイベント表を作成していきます。
ライフイベント表の作り方は?
ライフイベントがあって、そこにどのくらいの費用がかかるのかを入れていきます。
例えば教育費として、小学校、中学校、高校、私立と公立では金額が全然違います。インターネットで調べると、大体の平均値というのが出ていますので、とりあえずその平均値を使って数字を入れていけばOKです。
そして、下の方に今現在の預貯金などの収支を入れていきます。
そこで、最終的な残高、毎年の残高がいくらになっているのかというバランスを見てみます。ここでの一番重要なポイントは、最後の収支の部分がマイナスになっていると家計が破綻するということです。
ですから、そこの収支のバランスをどのように調整していくか、それがキャッシュフロー表であり、ライフプランを作成するということになります。
ライフプランは一度だけ作ればいいの?
ライフプランというのは、一度作成すればいいというものではありません。例えば、家を買ってから5年後、10年後に見直しをしていくのが非常に大切です。
特にマイホームを購入した時点はお子さんがどういう時期なのか、何年後に中学、高校、大学と受験のお金がかかる時期になるのか、また、兄弟がいれば高校、大学と続くと同じ年代に重なってくるケースもありますから、そういった時にはお金の収支バランスがグッと変わってきます。
ライフプランは、そういったことをチェックするために作成するのがベストです。
それが見えると、住宅ローンの返済計画を組んだときに、お金をどのように使っていくのかというポイントが見えてきます。特に繰り上げ返済すべきか、あるいは預貯金としてしっかりお金を残しておくべきか、というのが見えてきます。
そういった意味でもライフプランを作成することをおすすめします。大まかなところでは、キャッシュフローの流れ、家族のライフイベントが一目でわかるように作成するのがポイントです。ぜひ一度ライフプラン表を作成してチェックしてみて下さい。
ライフプラン表とライフイベント表の
具体的な作り方とは?
次は、ライフプラン表の具体的な作り方についてです。
ライフプラン表を作成する前に、大事な作業が1つあります。それはあなたの家族のライフイベント表を作成することです。これがポイントになります。ライフイベント表は、例えば、住宅ローンを35年で組んでいるのなら、35〜40年分作っておくとのがベストです。
左上に家族の名前、ご主人、奥さん、お子さんの名前を入れて、その横に年齢を入れていきます。そして、一番大事なのは主なイベントの記入です。
イベントの記入方法は?
お子さんの成長に合わせて、例えば、小学校入学、中学校入学、高校入学、大学入学、とイベントがやってきますので、まずはここを落とし込んでいきます。
それから、家族で例えば車を5年おき、10年おきで買い換えるなどあれば、それを1つの目安として落とし込んでいきます。もし家族で海外旅行など行くのであれば、それは定期的に3年に1度なのか5年に1度なのか、目安で構いませんのでそれも落とし込みます。
また、お子さんの就職とか結婚とか、時期的なものはアバウトで構いません。
ただ、イベントとしてそういったことがあるということで、例えばお子さんが結婚する時にお祝いとして親として多少資金援助してあげたいという気持ちがあれば、それに合わせて預貯金などをしておかなければいけませんので、一応目安として、結婚するだろうという年齢の幅を見ながら考えておくとよいと思います。
さらに、ご主人の定年退職が西暦何年になるのかとか、その辺の目安も落とし込んでおきます。
こうしたベースができて初めてライフプラン表ができてきます。ライフプラン表には細かく金額を落とし込んでいきますので、まずはイベント表にあらゆる事、「こんなこともあるな」というお金のかかる色々な家族のイベントを落とし込んでいきます。
ライフイベント表ができたら、次はライフプラン表に進みます。
ライフプラン表とライフイベント表の作り方!
まとめ
ぜひこのような作り方でライフプラン表を作成してみてください。
ということで、ライフイベント表を作成すると、家族のその年代年代にどういうイベントがあるのかということが一目瞭然になってきます。なので、まずはライフイベント表を作成するのがポイントになります。
そして、そこに必要なのが今度はかかってくる費用です。例えば、小学校、中学校、高校、大学、あるいは旅行など、そういった時の予算の落とし込みをしていきます。
その落とし込みをしたものを、さらにライフイベント表に落とし込んで、今度はキャッシュフローを見ていきます。ライフプラン表を作成するためには、このライフイベント表があると早いので、ぜひチャレンジしてみて下さい。