銀行に住宅ローン相談はダメ!
窓口や土日無料相談会も!
今回は、なぜ固定金利は高いのか、また、なぜ銀行は固定金利をおすすめしないのか、そして、だから銀行に住宅ローン相談をしてもダメですよというお話です。
まず、住宅ローンの種類は2つに分かれます。変動金利といわれる商品と、固定金利といわれる商品の2種類です。世間一般にいっても、今本当に変動金利が安いところだと0.5%前後のところもあります。本当に変動金利だと金利が安いです。
一方、固定金利だと代表的なのは「フラット35」という国がやっている商品があります。こちらは大体1.1%前後で推移しています。フラット35を変動金利と比較すると、およそ2倍くらい金利が高いです。
それから、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行などの大手銀行や地方銀行などが出している固定金利は、フラット35よりもかなり高いところが多いです。
なぜ銀行は固定金利をすすめないの?
ここで、そもそもなぜ銀行の固定金利が高くて、しかも銀行は固定金利をおすすめしてくれないのかを知っておいていただきたいです。
なぜ銀行の固定金利は変動金利と比較して高いのかというと、それはズバリ「金利上昇リスクがあるから」これに尽きます。銀行は金利上昇リスクを取りたくないからです。これだけです。
というのは、例えば、今本当に安い金利、仮に1%でお客様にお金を貸したとすると、10年経とうが20年経とうが、35年住宅ローンを返済し終わるまで1%以上の金利はもらえません。
その時の世間の市場の金利が4%とか5%になっていようが、お客さんからもらえる金利は1%だけになります。ということは、金利上昇リスクを誰が取っているのかというと、銀行がこのリスクを取っているのです。つまり、固定金利は銀行がリスクを取っているのです。
お客さんは全くのノーリスクです。世間の景気がどんなに良くなろうが、ご主人の給料が上がろうが、固定金利で借りた人は最初に1%で借りてしまったら、最後まで1%でいけるのからです。
35年間一切条件変更なしというのが固定金利の定義になりますから、お客さんにとっては全くリスクがないのです。
変動金利はどうなの?
では、変動金利はどうなのかというと、目先の金利は安いです。0.5%前後で貸してくれますからメチャクチャ安いです。
ですが、これは今だけなのかもしれないということです。将来的には、もし景気がどんどん良くなっていって、世間の金利が3%、4%、5%になったら、銀行はお客さんにその金利を下さいと言えるのが変動金利なのです。
つまり、変動金利は、世間の金利が上がれば、欲しい時に欲しい金利を銀行はお客さんからもらうことができるということです。
このように、変動金利は銀行にとってリスクがゼロなのです。世間で言われる市場に合わせた金利、利息をいつでももらえるので、変動金利の方がリスクが少ないのです。
なので、この変動金利のリスクを取っているのは、住宅ローンを借りているお客さんということになります。だから金利が安いのです。変動金利なら、いつでも銀行が欲しい金利をお客さんからもらうことができるので、銀行は当面金利が安くても問題ないのです。
こうした理由から、銀行がおすすめしてくるものには変動金利が多いのです。
なぜ変動金利を選んでしまうの?
お客さんにとっても、1%の金利をおすすめされるよりも、0.5%の金利をおすすめされた方が、何となくお得感があるように感じるということもあります。
「金利が半分になるなら、安くていいんだろうな」と思う方もいますからね。そうした意味合いで、きっと銀行は変動金利をおすすめしてくれたのだろうなと思って、変動金利を借りてしまう方も多いです。
ただ、変動金利が悪い、借りたらダメと言っているわけではありません。変動金利で借りるときは、そういうリスクがある、あなたがリスクを取っているということを知ったうえで借りるかどうかが大事なのです。
固定金利というのは、最初に借りたときは変動金利より少し高いですが、ずっと金利が変わらないという、金利上昇リスクを銀行に負わせているのです。
では、変動金利と固定金利、どっちがいいのというと、それはご家族によっても違うと思います。ですが、そういったリスクを管理できるのかどうか、マネーマネジメントができるのかどうか、というのをしっかり考えて住宅ローンを組むというのがポイントです。
銀行に住宅ローン相談はダメ!
窓口や土日無料相談会も!まとめ
前述のとおり、銀行窓口や、銀行が開催している土日の無料住宅ローン相談会に行っても意味がありません。当然、変動金利をおすすめされて、絶対に固定金利はおすすめされませんからね。
変動金利をおすすめしてくる銀行は、本当に親切なのか、ちょっとどうなのか、大丈夫なのかと心配になります。逆に、固定金利をおすすめしてくれた銀行は親身になってくれている、すごく良い銀行かもしれません。
ただ銀行も経営を考えていくと、固定金利1%で貸すと将来的にまずいということはわかっていますので、ほとんどが変動金利でとりあえず借りてもらおうという手段に出ています。
固定金利は絶対におすすめされませんので、「変動金利がいいですか?」「固定金利がいいですか?」なんて質問を銀行にしてはいけません。こうしたことはあなた自身で知っておいた方がいいですから、今回の話を参考にしていただけたらと思います。