元利均等返済と元金均等返済の違いは?

 

 

元利均等返済元金均等返済の違いは?

住宅ローンの2つの返済方法

 

 

住宅ローンの返済方法には、2つの種類があります。1つは「元利均等返済」、もう1つは「元金均等返済」です。“元利”なのか“元金”なのかが違うということです。それでは、まずは元利均等返済の方から見ていきます。

 

 

元利均等返済の特徴とは?

 

元利均等返済とは、元金と利息の合計額が毎月一定となる返済方法です。一般的に住宅ローンというのは、毎月の返済額が変わると嫌だなと思う方が多いので、元利均等返済という方法で契約することがほとんどです。

 

元利均等返済の特徴としては、返済額が一定であるということです。

 

ただ、少し注意しておかなければならないこともあります。それは、固定金利選択型、つまり銀行ローンの場合は、金利の見直しが2年ごとか3年後にあって、その時に金利が上がったり下がったりするのに連動して、返済額も上がったり下がったりすることです。

 

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一方、フラット35で元利均等返済の場合は、ずっと同じ返済額です。上がりも下がりもしません。ここが大きな差といえます。

 

 

元利均等返済の元金と利息の関係は?

 

実は、元利均等返済と元金均等返済では、元金と利息の関係が異なります。元利均等返済の場合、返済が進むに従って、元金を返済する額が増えていきます。住宅ローンが「5年返済してもほとんど元金が減っていない」と言われるのはこのためです。

 

つまり、元利均等返済の場合、返済開始当初は、ほとんどが利息部分で元金はちょっとだけしか返済していないからなのです。その代わり返済額は一定であるということなのですね。

 

 

元金均等返済の特徴とは?

 

元金均等返済とは、元金の支払額が毎月均等で、利息の支払額が均等ではない返済方法です。

 

つまり、元金均等返済では、返済額がどんどん減ってきます。元金と利息の関係については、元利均等返済では返済が進むに連れて段々元金が増えていきましたが、元金均等返済では元金はずっと同じだけ減っていきます。

 

ここが元利均等返済との大きな違いです。

 

元金均等返済の場合、返済額が段々減っていくのでいいかなと思うかもしれませんが、最初の返済額が元利均等返済に比べて多くなります。どのくらい多くなるのかというと、おおよそ元利均等返済の3割増しくらいです。

 

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例えば、元利均等返済で月々10万円の返済だとしたら、元金均等返済は月々13万円くらいの返済額になるということです。

 

また、元金均等返済の場合、総返済額が少なくなるという特徴もあります。総返済額というのは、例えば、返済期間が35年なら、35年かけて一体いくら返済したのかという合計額のことです。

 

この総返済額が、元金均等返済の方が元利均等返済よりも圧倒的に少なくなります。

 

例えば、2,000万円の住宅ローンを返済期間35年で借りた場合、元利均等返済だと総返済額は3,230万円くらいになりますが、元金均等返済だと3,050万円くらいになります。

 

つまり、総返済額に約180万円くらいの差が生じるのです。35年で180万円の差は、1年当たりにすると約8万円くらいです。

 

ということで、資金に余裕のある方は、元金均等返済をおすすめします。

 

 

元利均等返済と元金均等返済とは?

まとめ

 

住宅ローンの返済方法には2種類あって、それは「元利均等返済」と「元金均等返済」でした。銀行ローンでもフラット35でも、どちらでも「元利均等返済」「元金均等返済」が使えます。

 

元利均等返済と元金均等返済とで何が違うのかというと、総返済額が違うということでした。総返済額が少ないのは、元金均等返済であるということはぜひ覚えておいて下さい。

 

 

元利均等返済と元金均等返済どちらがお得?

 

住宅ローンの場合は、圧倒的に元利均等返済を選択する方が多いです。

 

なぜかというと、元利均等返済の場合、最初の返済額が若干高めになりますので、余裕のない方だと借りられる額が制限されてしまうケースがあるからです。また、元利均等返済の方が、比較的条件が緩いので、たくさん借りることができたりすることもあるからです。

 

つまり、月々の返済額がどうかというのもありますが、どのくらい住宅ローンを借りられるのかというのも影響しているのです。

 

ただ、元金均等返済の方が支払う総利息は理論上は少なくなります。なので、利息のことを考えると、元金均等返済の方がいいと思う方もいます。

 

ですが、実際のところは、どちらを選択しても最終的にはあまり変わりません。というのは、最近は繰り上げ返済の手数料がほぼ0円でできるからです。

 

元金均等返済が利息が少ないといっても、元利均等返済を選択して繰り上げ返済をすると、結果的には元利均等返済の方が総利息が少なくなるケースもあるのです。

 

ですから、元利均等返済で組んでおいて繰り上げ返済をしていけば、利息の面でのメリットは元金均等返済と同じになります。もちろん、毎月毎月返済額が減っていくのが楽しみだという性格の方は、元金均等返済をおすすめします。

 

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