住宅ローンが残ったまま売却|ローンが残ってる家を売る・売りたい!

 

 

住宅ローン残ったまま売却する方法

ローンが残ってる家を売る・売りたい!

 

 

まず、マイホームを売却する時、すべて住宅ローンを返済しないと売れないということはありません。例えば、住宅ローンの付いているマイホームがあって、その住宅ローンの付いたまま買主に売ることが可能です。

 

ただし、問題もあります。というのは、住宅ローンが付いた家なので、元の売主が住宅ローンの返済を滞納してしまい、いわゆる抵当権実行に基づく競売申立などをされると、買った方は、自分が買った家なのに競売で売られてしまうことがあるからです。

 

そういった不測の事態を防ぐために、住宅ローンが残っている家は売ってもいいのですが、一般的な売買においては買主のリスクを回避するために、必ず住宅ローンは売る時にすべて返済して、そして、何もないきれいな状態にして家を売るという話になります。

 

スポンサーリンク

 

 

ということは売主は、売る時には住宅ローンを全額返済しないと売れないということになります。

 

ただ、この住宅ローンを全額返済するという話しで勘違いしてはいけないのは、売る時に買主から売買代金としてお金をもらいますが、このもらったお金で同時に住宅ローンを返済するのはOKだということです。

 

ですから、マイホームを売りに出す前に、先に住宅ローンを返済しなければいけないということはないわけです。

 

買主から受け取ったお金で全額返済できる住宅ローン残高であれば、売った時、そして買主からお金をもらった時に、同時に住宅ローンを返済するという方法を取ることができます。

 

つまり、住宅ローンを事前に返済することなく、売買の時に受け取ったお金で返済することができることになります。

 

ただし、問題なのは、売買代金が1,000万円、住宅ローンの残りが1,500万円といったケースです。

 

この場合は、500万円足りません。そして、この足りない500万円を用意できれば問題ありませんが、用意できない場合はやはり住宅ローンを全額返済できないので、家を売ることは難しいという判断になるわけです。

 

この辺のところのバランスや売れる金額については、自分が売る時にどのように住宅ローンを返済すればいいのか、これをしっかり明確にした上で売却を進めていくことになります。

 

 

住宅ローンが残ったまま売却できるの?

ローンが残ってる家を売りたいAさんのケース

 

例えば、現在52歳のAさんのケースです。

 

23年前、6LDKの一軒家を購入。妻と子供4人、家族6人で暮らしています。価格は7,400万円、頭金で1,200万円を支払い、残りは30年の住宅ローンを組みました。140万円のボーナスで年2回、72万円を支払い、月々の返済は12万円です。

 

スポンサーリンク

 

 

金融機関に勤めていたAさんの当時の月収は90万円あり、支払いにも余裕があったとい言います。50万円〜100万円の高級腕時計を7〜8本、車は700万円の新車のBMWを買ったりと、まさに順風満帆でした。

 

そんな裕福に暮らしていたAさんに思いもかけない出来事が起きたのは、今から4年前でした。

 

Aさんは48歳の時に白内障を患い左目がほとんど見えなくなり、勤めていた会社をやむなく退社。治療に3年かけ回復した昨年、不動産業に転職しましたが年収は6分の1の300万円に。

 

月収は23万円になり、月々12万円の支払いが重くのしかかります。さらに、ボーナスはなく、ボーナス払いの72万円は月々の生活から積み立てるしかありません。

 

住宅ローンの返済どころか、生活費にも困る状態となったAさんは、趣味で集めた高級腕時計をすべて売却。さらに、700万円の新車BMWも手放して、住宅ローンと生活費に充てることに。何とか返済を続けているAさんですが、状況は苦しくなるばかり。

 

住宅ローンが払えず、滞納が続くと、自宅は競売にかけられることになります。現在、住宅ローンの残りは2,500万円ありますが、競売された場合、Aさん宅の売却額は1,500万円くらいにしかならず、1,000万円の借金を背負うことになります。Aさんは言います。

 

「家族に窮屈な思いをさせていると思うと、自分が死んじゃった方がいいんじゃないのかななんて。死ねば保険金とかも入ってきますし…」

 

このようなケースの場合は、任意売却がおすすめです。

 

スポンサーリンク

 

 

任意売却とは?

 

任意売却というのは、金融機関と交渉して、今売れる金額でまず売却を進めることをいいます。任意売却最大のメリットは、通常の不動産売買と同じように、適正な価格で持ち家を売却できることです。

 

住宅ローンの支払いが滞り、競売にかけられてしまった場合、売却価格は市場相場の6割程度ですからね。住宅ローンの支払いに限界を感じ、競売にかけられる前に任意売却をする人が今急増しています。

 

その理由の1つが、世帯収入の減少です。長引くデフレの影響で家庭の収入は年々減り続け、住宅ローンを支払えなくなるケースが増えているのです。

 

例えば、37歳のサラリーマンのBさんは、昨年の7月に離婚。現状、住宅ローンを支払うのがきつくなってきていました。住宅ローンはまだ2年しか支払っていません。Bさんの家は2,000万円で、住宅ローンは残り1,500万円です。

 

もし競売にかけられた場合には750万円ほどの物件ですが、角地で日当たりも良くて非常に良い所なので1,500万円前後で売れる可能性がありました。つまり、住宅ローンの残りとほぼ同じおよそ1,500円での売却が見込めたのです。

 

「適正な価格で売れて、新しくスタートできる心構えになるのが一番ですね。」

 

Bさんはこう言って、任意売却で人生の再スタートを切ろうとしています。マイホームを手放す人は今も増え続けています。

 

スポンサーリンク

 

関連記事(一部広告含む)