住宅ローンの注意点
将来のトレンド(傾向)を考えて家を買う!
住宅の取得や住宅ローンを考えた時には、今後のトレンドを把握しておく必要があります。当然のことながら、これから日本の人口はどんどん減っていく方向です。
他方、今高齢者がどんどん増えています。今では4人に1人が高齢者ということになっていますが、これがまたどんどん増えていくわけです。そして、ファミリー世帯よりも単身で住む人がどんどん増えています。
そうしますと、ファミリー物件とか大きな物件、高い物件というのは、なかなか買い手がつかないことになっていきます。10年後、20年後はさらにそういう傾向になっていくのだろうと考えられます。
そうすると、高齢者が1人で住みやすい物件とか、そういった物件はおそらく需要があるのでしょうけれど、家族4人が住む大きな物件とか、高い物件というのは、ニーズとしてあまり出てこないという傾向になっていくと思われます。
また、駅から外れた物件などもあまり好まれませんから、駅から近い物件がさらに好まれるとか、あるいは段差があったり高低差があるところは好まれないとか、そういった傾向が強くなっていくと思われます。
要するに、将来を見越して、高齢者が単身で安く住めるような物件というものが、市場価値がずっと続いていくのでしょう。
そうでないものは、どんどん値下がりしていくのではないかという予想が立ちます。住宅ローンを借りて家を買うときには、そういったことも考えておくことをおすすめします。
住宅ローンの注意点
将来のトレンド(傾向)を予想しよう!
住宅ローンの返済に当たって、考えなくてはいけないことがあります。
言われてみれば当然のことなのですが、住宅ローンを借りた後に返済が続いて、20年とか30年あるその間には色々なことが起こり得ます。代表的なものとしては、転職や独立、共働き、それから子供の教育費負担など、色々な変化があるわけです。
ただ、子供の教育費負担などはあらかじめ予測がつくでしょうが、転職や独立ということになると意外に予想できなくて、突然そういった状況になってしまうということもあるかと思います。
ですから、予想できるものとできないものがありますが、予想できるものはしっかり予想しておくということです。
例えば、共働きをしようと思っていても、奥さんが働きに出られるような体調ではなくなってしまったとか、そういうこともあります。
また、子供はすべて公立に行かせようと思っていたところ、小学校とか中学校、高校から私立に行く話になってしまったとか、そうせざるを得なかったとか、そういうこともあるわけです。
ということで、その辺もじっくり考えて住宅ローンは組まないと、今だけがいいということで住宅ローンを組んでしまうと、後々そういうことが起こる可能性も大いにあるので注意していただきたいです。
住宅ローンの注意点
昔と同じように組んではいけない?
住宅ローンを昔のような考え方、例えば30年前のような考え方で組むのは非常にリスクが高いです。
かつては住宅ローンを組むときにでも、バブルの前なんかですと、そういう時には不動産が必ず右肩上がりで上がっていました。つまり、毎年不動産価格は上がっていたわけです。また、給料も毎年上がっていましたし、終身雇用で退職金もしっかり出ていました。
住宅ローンを返済していくのには、こうした良い条件がみんな揃っていたわけです。ですから、どこかで家を売りたいなと思った時には、不動産価格は高くなっていますから、簡単に売れたのです。
ですが、今はそれとは逆ですよね。終身雇用はごく一部でしか残っていなかったり、退職金もなかったり、そもそも不動産は基本的に値下がりしています。また、給料も上がるわけでもないということになりますと、昔とは正反対なわけです。
昔と正反対なのに、昔と同じように住宅ローンを組むというのは、実はおかしいのです。ちょっと時間が経つと値段が下がってくるものを借金して買うというのは、少しおかしいですよね。
本来は、今買うと安いから今はローンを組んででも買う、そうすると将来は値上がりするから、お金を借りてでも早く買っておいた方が安くてお得だったということになるのです。逆に将来値下がりするのだったら、そこまで待ってればいいわけなのです。
というように、昔とは正反対なので、住宅ローンを借りるのなら慎重に組む、あるいは非常に少なく組む、短期間で組むということになります。ところが実際は、住宅ローンを組み過ぎ、高い物件を買い過ぎる人が圧倒的に多いのです。
ということで、この辺のところは今後心配されます。