住宅ローン金利比較と選び方|諸費用(手数料、保証料)がキモ!

 

 

住宅ローン金利比較選び方とは?

諸費用(手数料、保証料)がキモ!

 

 

住宅ローンを比較するのは、あなたが大きな損をしないためです。大きなお金をドブに捨てなくていいように、住宅ローンを比較して最も有利なものを選ぶ必要があるのです。では、もし比較しないで住宅ローンを選んでしまったら、どれくらい損をしてしまうのでしょうか?

 

例えば、2,500万円の住宅ローンを35年返済、10年固定金利で組んだとします。10年固定金利ローンというのは、10年間は金利を優遇して低い金利、10年目以降は優遇幅が少なくなるか基準金利になる、つまり金利が高くなるという住宅ローンです。

 

ここでは、10年後は基準金利のまま変わらないという前提で計算してみます。

 

あるネット銀行で借りた場合、最初の10年間は1.34%、基準金利が2.84%です。この場合の返済額は、最初10年間は月々74,601円、10年後からは88,567円になります。総返済額は35,522,234円となります。

 

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一方、私の地元の地方銀行で借りた場合、最初の10年間は1.5%、その後基準金利は3.6%になります。この場合の返済額は、最初10年間は月々76,450円、10年後からは96,840円になります。総返済額は38,239,329円となります。

 

どちらで借りても、最初の10年間だけ比較するとあまり差はありませんが、10年後からは少し差が開いています。

 

そして、総返済額を比較すると、なんと2,717,095円(38,239,329円−35,522,234円)もの差が生じます。同じ10年固定金利ローンの35年返済という条件であっても、金融機関を比較するだけで約270万円もお得になるのです。

 

さらに、フラット35でも比較してみます。

 

フラット35は、銀行や信用金庫、ろうきん、JAなど、色々なところで取り扱っています。そのどこに行っても名称が“フラット35”と同じなので、どこで借りても同じだと思いがちですが、実は借入れするところによって、金利や手数料は全然違います。

 

例えば、2,500万円をフラット35で35年返済、元利均等返済で借り入れたとします。あるネット銀行では、適用金利は1.8%でした。一方、地元の地方銀行では1.94%でした。

 

どちらも、金利自体では大きな差はありません。ですが、フラット35の借り入れをする場合には、融資事務手数料がかかります。

 

上記のネット銀行の場合、返済口座をその銀行の口座に指定すると、融資金額の1.05%になるとのことでした。2,500万円の借り入れなら262,500円(2,500万円×1.05%)になります。

 

一方、上記の地方銀行の場合は、2.1%とのことでした。2,500万円の借り入れなら525,000円(2,500万円×2.1%)になります。

 

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これらを比較すると総額では、529,964円も違ってきます。同じフラット35でも、金融機関を比較するだけで、約53万円もお得になるのです。

 

というわけで、住宅ローンについては、ハウスメーカーや工務店で提案されたものを鵜呑みにしてそのまま決めてしまうのではなく、しっかり比較して最も有利なものを選ぶことをおすすめします。

 

 

住宅ローン金利比較は諸費用(手数料、保証料)がキモ!

 

住宅ローンの比較の仕方は色々ありますが、その中でほとんど人が間違っていることがあります。それは、住宅ローンの借入額を揃えて計算していることです。

 

例えば、住宅ローンAと住宅ローンBと住宅ローンCがあって、これらの内どれが有利なのかを計算する際に、Aで2,000万円借りた場合、Bで2,000万円借りた場合、Cで2,000万円借りた場合、これで返済額がどこが一番安いのかを計算しがちです。

 

ですが、この計算方法は間違っています。なぜかというと、借りる住宅ローンによって、融資を受ける際の手数料や保証料が全然違うからです。つまり、支払う諸費用が変わるので借入額も変わってくるということです。

 

例えば、住宅ローンAでは手数料と保証料で100万円かかるとします。住宅ローンBではそれが50万円、住宅ローンCでは10万円とします。

 

そうなると、住宅ローンAで2,000万円借りるとすると、住宅ローンBは諸費用がAより50万円少ないわけですから、借入額は50万円マイナスして比較しなくてはいけません。

 

住宅ローンCは、Aより諸費用が90万円少ないわけですから、借入額を90万円マイナスして比較しなくてはいけません。

 

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これが正しい住宅ローンの比較方法になります。ということで、借入額をAもBもCも一律に揃えて比較してしまうと、きちんとした比較にはなりません。

 

それぞれの手数料や保証料を計算して、「この住宅ローンを借りた場合には借入額がいくらになるのか」というところまで計算して、それを並べて比較をしないときちんとした比較にはならないからです。

 

 

住宅ローンの選び方は?

 

住宅ローンの選び方については、かなり悩まれると思います。ただ、なかなかわかりにくいのも事実です。

 

なぜかというと、住宅ローンについて義務教育で教わることはありませんし、家を買うという段階になって初めて、見たり聞いたり調べたりするからです。なので、わからないのは仕方のないこと、知らなくて当然なのです。

 

ただ、わからないからそれでいいのかというと、それは違います。もしあなたが住宅ローンの選び方がわからないのであれば、ここで2つ注意して欲しいことがあります。

 

1つ目は、、言われるままに住宅ローンを選んでしまうことは避けて欲しいということです。なぜかというと、借りる銀行や金融機関によって、金利や手数料が全く違うからです。

 

例えば、ハウスメーカーや工務店が提案してくれた住宅ローンよりも、低い金利や手数料の安い銀行があったのに、それを知らずに提案されたものをそのまま借りてしまうと、数十万円、あるいは百万円単位でお金を損してしまうことになるのです。

 

ですから、わからないから、知らないからといって人任せにしないことが大切です。

 

2つ目は、銀行に相談に行くことです。住宅ローンといえば銀行で借りるものと思って、銀行に相談に行く人も少なくありません。また、銀行で開催している住宅ローンセミナーに参加する人もいます。ただ、これはほとんど意味がありません。

 

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なぜなら、銀行に住宅ローンの相談に行っても、ほとんどの場合、銀行にとって有利な住宅ローンを提案されるからです。住宅ローンの知識がない人が、銀行の人から「これがいいですよ」と勧められると、それが良いものだと思ってしまいがちです。

 

ただし、それが誰にとって良いのかというと、ほとんどの場合、銀行にとって良いもの、つまり、銀行にとって有利な住宅ローンだったりするのです。

 

それから、例えば、A銀行に行って「住宅ローンを考えています」と相談したとしても、「B銀行の方が金利も手数料も安いですから、そちらに行かれた方がいいですよ」とは絶対に言ってくれません。

 

というように、銀行に住宅ローンの相談をしに行っても比較ができないのです。きちんと比較をして選ぶためには、それぞれの銀行に行って相談をする必要がありますので、かなりの労力(手間・時間)が必要になります。

 

こうしたことをしている間、家を買うことは一向に進みません。つまり、住宅ローンのことを銀行に相談に行ってもほとんど意味がないのです。住宅ローンのことで銀行に行くのは、内容を決めて審査に行く時と申込みに行く時だけで十分です。

 

ということで、住宅ローンを選ぶ際にやってはいけないことは、1つは人任せにしてしまうこと、もう1つは、ハウスメーカーや工務店の人に言われるがままに借りてしまうこと、銀行の人に勧められた住宅ローンをそのまま借りてしまうことになります。

 

 

住宅ローン選びは金利だけで比較してはいけません!

 

住宅ローンを選ぶ際に必要な情報の1つとして“金利”があります。金利は低い方が良さそうな気がします。確かに金利は低い方がいいのですが、単純に金利が低いものを選んでしまうと、住宅ローン選びでは失敗してしまいます。

 

なぜなら、思いがけない返済額アップに見舞われて返済に困ったり、実際には返済額が高い住宅ローンを選んでしまっていたということにもなりかねないからです。

 

例えば、0.7%の住宅ローンと1.5%の住宅ローンがあったとします。これだけ見ると、0.7%の方が良さそうに思えます。ですが、0.7%は3年後には2.0%になる住宅ローンで、1.5%の方はずっと変わらないとしたらどうでしょうか?

 

その場合は、0.7%の方がトータルで多く支払うことになります。最初の返済額は0.7%の方が安く見えるので、こちらを選んでしまうかもしれませんが、長い目で見たら1.5%の方がお得なのです。

 

このように、目先の金利だけで選ばないようにするために、住宅ローンを選ぶ際は、金利の比較をするよりも前に「どのタイプの住宅ローンを選んだらいいのか」を決めておくことをおすすめします。

 

具体的には、自分には変動金利が合っているのか、それとも固定金利期間選択型が合っているのか、あるいは全期間固定が合っているのか、預金連動型が合っているのか、これら住宅ローンの金利タイプを決めてから、そのタイプの中で一番金利や手数料が低いものを選ぶということになります。

 

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