ユーロとイギリスポンドの推移見通し|FX為替レート

 

 

FX為替レート

ユーロの推移見通し!

 

 

近年はユーロ危機などがあってかなり売り込まれたりもしましたが、ユーロができた当初は、将来ドルと並ぶ準備通貨になると期待されていたんですよね。

 

そうはいっても、現在の為替市場においては、ドルに次ぐ取引量を誇っていますから、その存在感は相変わらずと言えそうです。また、ユーロ圏ではドイツの存在感が圧倒的です。そういったこともあって、ドイツの経済指標が特に重要になってきます。

 

ユーロのFX為替レート

推移見通しは?

 

その中でも「IFO景気動向」はドイツの企業景況感を示していることから、FXマーケット参加者が特に注目している指標になります。

 

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それから、ユーロ圏の中央銀行であるECB(欧州中央銀行)は、物価安定の定義を「消費者物価指数(前年比)が中期的に2%以下かつ2%に近い水準」としているのです。

 

これは、ECBの金融政策に「消費者物価指数」が大きな影響を与えているということでもあり、実際、マーケット参加者の関心も非常に高いものとなっています。

 

実際、消費者物価指数が2%よりも高ければ、ECBはインフレを抑制するために利上げを実施する可能性が高まるわけです。また、逆に、2%を大きく下回るようですと、インフレ低下を防ぐために利下げを実施する可能性が高まりますからね。

 

よって、ユーロを取引通貨として選択した場合には、ドイツのIFO景気動向とユーロ圏の消費者物価指数にぜひ注目してみてください。

 

<ユーロ圏情報>

 

ユーロ圏の輸出は、スイスや米国、ロシアなどが多いです。主な輸出品としては、機械類と化学工業品があります。ちなみに、ドイツがユーロ圏の中では最も経済規模が大きいことから、外国為替市場に影響を与えるドイツの経済指標に注目するようにしたいです。

 

ユーロ圏の中央銀行は、ECB(欧州中央銀行)であり、ドイツのフランクフルトにあります。このECBがユーロ圏の金融政策を担っているわけです。ちなみに、ECBは、消費者物価指数の前年比+2%以下かつそれに近い水準を中期的な目標としています。

 

なので、ECBとしては、それを達成するように政策運営をしているのです。また、ECB理事会は、ECB総裁1名、副総裁1名、ECB理事4名と、ユーロ圏各国の中銀総裁16名の合計22名で構成されています。

 

この理事会終了後には、ECB総裁が記者会見を行って、景気判断や見通しを述べて、それについての質疑応答が行われます。

 

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なお、為替介入についてですが、ECBがユーロ参加国の外貨準備を管理していることから、それを介入の際に用いることになります。

 

ただ、基本的にECBが為替介入を担ってはいるものの、EU財務相会合でも為替政策の指針を示すことが可能で、政府が関与することもできるのです。

 

 

イギリスポンドのFX為替レート

推移見通しは?

 

イギリスポンドの特徴は、やはりその値動きの激しさではないでしょうか。

 

実際、主要通貨の中でもボラティリティは最も高いですからね。それもあって、短期で利益を稼ごうとするFX個人投資家には人気があります。現在の基軸通貨は米ドルです。でも戦前は、ポンドが基軸通貨として君臨していたのです。

 

戦後、経済が低迷したことが原因で、その地位を米国に明け渡したわけですが。イギリスポンドのもう一つの特徴として、その独自性が挙げられます。地理的には1999年に始まったユーロに加盟してもおかしくないわけですが、ユーロには参加していないんですよね。

 

このようなイギリスポンドについては、どのような経済指標をチェックしたらよいのでしょうか?

 

もちろん、時代やその時々の相場のテーマというものがありますので、一概には言えませんが、やはり「インフレ報告」には注目してほしいです。このインフレ報告ですが、四半期ごとに発表されていて、インフレ見通しや為替の水準などについて述べられています。

 

また、イギリスの中央銀行であるBOE(英中銀)は、インフレターゲットを採用しています。

 

具体的な目標は、前年比で上昇率2%とされています。この政策は物価の安定を目標としているわけですから、当然、消費者物価指数(CPI)が2%を上回ってくれば、政策金利を上昇させる可能性が出てくるわけです。

 

とはいえ、消費者物価指数が目標の2%を上回ったからといって、即座に金利を引き上げるというようなものでもないのです。そうはいっても、BOEの今後の政策を見る上では極めて重要ですので、ぜひ注目するようにしてください。

 

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<英国情報>
■首都:ロンドン
■人口:約6,060万人
■面積:242,900平方キロメートル
■主な輸出品:機械類・輸出用機器類、化学工業製品
■主な輸入品:機械類・輸送機器類
■主な貿易相手国
・輸出:EU、米国
・輸入:EU、米国

 

あまり知られていませんが、イギリスには北海油田があることから資源国なのです。

 

イギリスの主要産業は、航空機・化学・金融など、GDP規模は世界第5位と経済規模が大きいのが特徴です。その経済規模の大きさもあって、同じ欧州通貨であるユーロやスイスフランとは異なる独自の動きをすることが多々あります。

 

イギリスの中央銀行はBOE(イングランド銀行)であり、総裁1名、副総裁2名、金融政策委員7名の合計9名で構成されています。政策金利などの金融政策は、これらの委員で構成されたMPC(金融政策委員会)で決定されます。

 

また、イギリスは、インフレ目標を採用していて、BOEはそれを達成するように政策運営を行っています。具体的には、消費者物価指数が前年比で+2%を達成するのを目標としています。

 

ちなみに、もし2%から1%以上乖離した場合には、財務省へ1%以上乖離した理由、対策、目標に戻るまでの期間見通しなどについて書簡を送る義務があるのです。

 

そして、それ以後3か月を経過しても、1%以上乖離した場合には、再び書簡を送る義務があるとされています。

 

それから、為替介入についてですが、この決定権は財務省にありますので、BOEは財務省の支持を受けて為替介入を行うことになります。とはいえ、金融政策の目標達成を目的とする場合には、BOEは自己資金で為替介入を行うことができます。

 

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