外貨預金のデメリット&FXと株の違い
FX投資がおすすめ..
投資と言ってまず何を思い浮かべますか?今は、株式や不動産投資が盛んに行われていますので、そこにお金を投じたところから収益が得られるという肯定的なイメージを持たれる方も少なくないでしょう。
また、投資元本が目減りしてしまうかもしれないという負のイメージを持たれる方もいるかもしれませんね。
これに対して、預金といった場合にはどうでしょうか?かつてでしたら、預金の場合は、誰もが元本が保証されているので比較的安全であり、金利分がプラスされて戻ってくるので、安全・確実・有利というイメージがありました。
なぜ今、外貨預金が注目されているの?
こうしたイメージが長年日本人の価値観だったと言っても過言ではないのではないでしょうか?
預金のメリットは、正しく戻ってくる金額が確定していますので、将来の計画が立てやすいということに尽きますよね。でも、日本は依然として、世界でも稀な超低金利時代の中にいるわけで、他国との金利差は非常に大きいんですよね。
前述したように、お金というのは、低い金利から高い金利の方に流れるものなのです。こうした背景もあって、ここ数年、海外での高金利を求めて、外貨預金が注目されてきたわけです。日本の金利は定期預金の1年ものでも年率0.35%ですよ。
これでは仮に100万円預金したとしても、1年でたったの3,500円の利息しかつかないわけです。この程度の金額では、ATMの時間外手数料や振込手数料であっという間になくなってしまいますよね。
一方で、これが例えば、高金利のニュージーランドなどで預金すると、年率で3%前後ですから、1年後には3万円程度の利息は得られるわけです。
これは5年とか10年の長期で考えると、かなりの差となって現れるのですから、外貨預金が注目されるのも無理はないですね。
外貨預金はペイオフの対象外ってホント?
経済のグローバル化が進んだと言われた1990年代以降、外貨で預金を持つ人がかなり増えたと言われています。ただし、外貨預金というのは、名称こそ「預金」と付いていますが、その実態は日本円の預金とは全く違うものですから注意が必要なのも事実です。
これは、自分が持っているお金が円である場合に、外貨預金をしようと思ったら、それを一度外貨に交換する必要があるからなんです。つまり、為替レートが変動すると、最終的に受け取ることのできる日本円の金額が変わってしまうということなんです。
預金の利点として、将来の予定が立てやすいということを書きましたが、外貨預金の場合は同じ預金でも、最終的に受け取れる金額が確定していないため、将来の計画が立てられないのです。
また、これは非常に重要なことなのですが、預金は預金でも、外貨預金はペイオフの対象外なんですよね。
なので、日本円の預金でしたら、金融機関が破たんしても預金保険機構を通じて一定限度額までは預金者に払い戻されるわけですが、外貨預金の場合にはその払い戻しがないということになるのです。
この点はあらかじめ知っておかないと、かなりのリスクを抱え込むことになってしまいますから注意が必要です。
デメリットは外貨預金の手数料!
通常、銀行で米ドルの外貨預金を申し込むと、1日に1回その日の顧客向けの為替レートとして提示される換算レートで両替することになるわけです。でも、ここに落とし穴があるので注意が必要になるのです。
具体的には、顧客が外貨を獲得する場合に使う為替レートと、手放す場合に使う為替レートには2円の開きがあります。例えば、外貨を買う場合に適用される為替レートは113円だったとすると、外貨を売る場合に適用される為替レートは115円となるのです。。
つまり、この2円の開きがコストとなるのです。2円の為替差損が生じたということは、金利に直せば2%弱もの資金が、あっという間になくなってしまうということと同じことなんですよね。この話を聞いても、まだ外貨預金の方がよいという人はさすがにいないと思うのですが…
株式投資よりもFXにはメリットがいっぱい!
そもそもFX(外国為替証拠金取引)の「買い」とか「売り」という行為をどのようにイメージしていますか?
わかりやすく言うと、「買い」とか「売り」というのは、通貨を交換することなんです。一方の通貨を買った場合には、他方の通貨を売ることになるわけですから、それは株で言う「空売り」とは違うのです。
なので、FX(外国為替証拠金取引)の取引においては、買いでも売りでも同等の立場で自然に入れるようになっているわけです。
もちろん、株式投資でも信用取引という方法を使えば、売りから入ることも可能です。でもそれはFX(外国為替証拠金取引)とは違うのです。何と言っても株式投資には様々な規制が設けられていますからね。
例えば、取引銘柄に制限があったり、通常6か月という決済期限があったりしますから。
こうした理由もあり、多くの株式投資家は、買手としてマーケットに参加していますよね。だから、株を保有している状態が議論の中心になっているということでもあるのですけれど。
基本的に買い取引しないということであれば、仮に相場が下落局面の際は、何も持たないでいるというのが最良の戦術となるわけです。一旦株を保有してしまったら、またいつか上昇する日を我慢して待つということも多くなりますからね。
これに対して、FX(外国為替証拠金取引)でしたら、あくまでも値段のやり取りが重要になってきますので、相場の上昇局面では買いで、下降局面では売りで、というように積極的に攻めていくことができるわけです。
これが、株式投資よりもFX(外国為替証拠金取引)が勝っている点、つまりメリットといえるのではないでしょうか。
FXと株の違いは?
株式市場に比べて、外国為替市場のマーケットの大きさは、その比ではないくらい巨大だと言えます。
これはある人が思惑を持って相場を動かそうと考えても、マーケットの参加者が多すぎて、相場を動かすことができないということなんです。つまり、外国為替市場は、巨大であり流動性も高いので、公正なマーケットであるということが言えるのです。
これに対して、個別の株式市場はどうでしょう?小さな思惑やパワープレーで左右されるケースが多いですよね。また、個別株ですと、インサイダー取引などが起きる可能性もあって、相場が不透明な動きをすることも多々あるわけです。
もちろんそれなりの規模の個別銘柄でしたら、そういったこともなくなってきますが、そういった優良銘柄は値動きが安定的になりがちですので、今度は大きく値幅を取ることが難しくなってしまいますよね。
それから、株式市場全体が好調な時でないと、短期間で利益を上げることも期待しにくいですよね。
新興国市場でしたら大きな利益が狙えるなんてことも言われたりしますが、こうしたマーケットでの投資はかなりのリスクを抱えることになりますので、一般的な個人投資家には敷居が高かったりするわけです。
FXと株の違いは銘柄研究が不要!
経済がグローバル化して久しいですが、そうなると金融マーケットは、刻一刻と市場価格に様々なことを織り込んでいきます。これを最も端的に現したものが、24時間取引である外国為替市場といっても過言ではないのかもしれません。
取引時間が限定されている株式市場では、市場が開いている時間帯だけでの勝負となりますから、リスクをコントロールするのも一苦労です。
それと、外国為替市場では、主要通貨の数は限られていますから、値動きも追い易いです。ついでに言うと、FX(外国為替証拠金取引)では、個別株式の投資には必須の銘柄研究も不要です。これは、通貨が発行国の経済を背景にしているからです。
これらは、各国の金融政策や経済状態について、インターネットやテレビのニュース、新聞の経済欄で十分対応することができます。主に次のようなことをチェックしておけば十分でしょう。
■各国の金融政策
■各国の経済動向
■政治・軍事のパワーバランス
■貿易・資本などの経済収支のバランス...など