ジュニアNISA(ニーサ)とは|概要と非課税枠と活用方法!

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)とは?

概要非課税枠と活用方法!

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)というのは、少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」の未成年版のことです。まず投資した商品から利益が出ると、どれくらいの税金がかかるかご存知でしょうか?

 

代表的な金融商品である投資信託の場合、分配金を受け取ったり、売却して値上がり益が出ると、20.315%の税金がかかります。

 

例えば、50万円の利益が出た場合には、101,575円(50万円×20.315%)の税金がかかり、税引後の最終的な手取りは398,425円になってしまいます。

 

ところが、この税金を一定の条件のもとゼロ円にする方法があるのです。それが、冒頭の少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」なのです。

 

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少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」とは?

 

NISA(ニーサ)とは、1年間につき120万円までの投資について、その後5年間はどれだけ利益が出ても税金がかからないという制度です。ちなみに、投資には色々なものがありますが、対象となる商品は限られます。

 

例えば、この制度のもと2016年に120万円分の投資信託を購入したとします。すると、購入から5年後の2020年までは、この投資信託からどれだけ分配金を受け取っても非課税、つまり税金がかかりません。

 

しかも、同様に、2020年までに売却すれば、どれだけ値上がり益が出ても税金はかからないのです。もちろん、購入から5年後までならいつ売却しても非課税になります。

 

以上がNISA(ニーサ)制度の概要になりますが、非常に魅力的な制度ですよね。

 

 

年間120万円の投資方法は?

 

年間120万円の投資は、一度にまとめて投資しても、1年のうちに複数回に分けて投資してもOKです。しかも、この年間120万円の投資非課税枠は、1年間だけではなく、毎年設けられます。つまり、毎年120万円ずつの投資を非課税にできるということです。

 

例えば、2016年に購入した120万円の投資は2020年までに非課税に、2017年の購入分は2021年まで、2018年の購入分は2022年まで非課税と、それぞれ5年間非課税となります。

 

ただし、この年間120万円の非課税枠は、使わずに余った場合でも、翌年以降に繰り越して利用することはできません。

 

例えば、今年の非課税枠が20万円分余ったからと言って、翌年の非課税枠を140万円(120万円+20万円)に増やすことはできませんので注意して下さい。また、一度使用した非課税枠は、売却しても戻りません。

 

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なお、NISA(ニーサ)で非課税の恩恵を受けるには、必要書類の提出など所定の手続きの上、NISA(ニーサ)口座を開設する必要があります。

 

このNISA(ニーサ)口座を開設できるのは、満20歳以上の人に限られますが、実は0歳から19歳の人、すなわち未成年の人を対象としたジュニアNISA(ニーサ)という制度もあります。

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)とは?

 

ジュニアNISA(ニーサ)口座の開設には、親権者の同意が必要な他、資産の運用や管理も行うのも親権者とされています。

 

また、通常のNISA(ニーサ)が年間120万円の投資非課税枠だったのに対して、ジュニアNISA(ニーサ)の非課税枠は、年間80万円までとなっています。

 

それから、仮に非課税枠に余りが出ても、翌年以降には繰り越すことはできません。

 

非課税期間は通常のNISA(ニーサ)と同じ5年間です。さらに、対象となる投資信託の売却はいつでも可能ですが、ジュニアNISA(ニーサ)口座の名義となっているお子さんが18歳になるまでは原則として出金できませんので注意して下さい。

 

例えば、4人家族の場合、夫と妻がNISA(ニーサ)で120万円ずつ、子供2人がジュニアNISA(ニーサ)でそれぞれ80万円ずつの非課税枠を使用すると、1年間で400万円もの投資が非課税になります。

 

このように、便利でお得なジュニアNISA(ニーサ)制度ですが、留意事項もあります。

 

というのは、仮にNISA(ニーサ)口座とジュニアNISA(ニーサ)口座で保有する投資信託が、値下がりして譲渡損失が発生しても、他の一般口座や特定口座とは損益通算ができませんので注意が必要です。

 

上手に活用して上手に節税するためにも、NISA(ニーサ)およびジュニアNISA(ニーサ)はおすすめです。

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)はおすすめ!

 

2016年4月、未成年者にも非課税投資を可能にするジュニアNISA(ニーサ)がスタートしました。

 

2014年に始まった成人向けのNISA(ニーサ)に加えて、未成年者向けのジュニアNISA(ニーサ)が始まったことで、すべての国民が非課税で資産形成ができる制度が整いました。

 

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投資の経験がある人も、これから資産形成を始めようとしている人も、ジュニアNISA(ニーサ)はどのような仕組みで、何のために使っていくべきなのか、知っておくと後々役に立つと思います。

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)とは?

 

ジュニアNISA(ニーサ)とは、日本に居住する0歳から19歳の未成年者のための少額投資非課税制度のことを言います。

 

専用口座を開設することで、年間80万円までの資金を5年間非課税で運用することができます。資金の拠出は、親や祖父母はもちろん、第三者の可能です。

 

運用は未成年者本人ではなく、親権者が行うことになります。

 

また、ジュニアNISA(ニーサ)は、18歳になって初めて引き出せる制度になっています。災害などやむを得ない場合を除いては、それまでに引き出すと、過去に遡って利益に課税されてしまいますので注意が必要です。

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)は教育資金になる?

 

ジュニアNISA(ニーサ)は、18歳以降払出しが可能ですが、実際には対象者が3月31日時点で18歳である年の1月1日以降には払出しが可能となります。これは、ジュニアNISA(ニーサ)が、大学入学の費用を準備することを念頭にした制度だからなのです。

 

一般に、幼稚園から大学までの学習費の総額は、すべて公立を利用した場合でも、平均で1,000万円以上、私立を利用した場合は、2,400万円を超えると言われています。ジュニアNISA(ニーサ)を活用した資金準備は、その選択肢の一つと言えます。

 

ジュニアNISA(ニーサ)は、親と祖父母の二世代が協力して、子供の教育資金を担っていくのに最適な制度と言えそうです。自分の子供のための、あるいは、お孫さんのための十分な教育資金を用意するために、ジュニアNISA(ニーサ)を上手く活用したいところです。

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)の活用方法とは?

 

NISA(ニーサ)のルーツは、1999年にイギリスで始まった非課税制度ISA(Individual Savings Account=アイサ:個人貯蓄口座)です。それを未成年者にも広げたジュニアISA(アイサ)が、2011年に導入されています。

 

イギリスではどのようにジュニアISA(アイサ)を活用しているのでしょうか?

 

ある人は子供が誕生したのをきっかけに、またある人は孫への贈り物として、孫が将来やりたいことができた時に備えて、ジュニアISA(アイサ)の口座を開設しているという話を聞きます。

 

このように、イギリスでジュニアISA(アイサ)を始めたきっかけは、お子さんやお孫さんの誕生、また将来を見据えてというケースが多いようです。

 

日本でスタートしたジュニアNISA(ニーサ)もまた、単なる税制優遇制度ではなく、あなたの家族の将来を考えるきっかけとなる制度となるかもしれません。

 

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