NISA(ニーサ)投資可能額とデメリット|株より投資信託がおすすめ!

 

 

NISA(ニーサ)投資可能額デメリット

株より投資信託がおすすめ!

 

 

NISA(ニーサ)は、日本では「少額投資非課税制度」と呼ばれています。

 

日本の金融税制というのは結構厳しくて、日本の金融商品というのは、自動的にほとんど天引きされるようになっています。預金であろうが株であろうが、申告させると逃げる人もいますから、そもそも申告などさせないというものがほとんどです。

 

なので、ほぼ天引きする仕組みで、しかも大体2割です。2013年までは軽減税率で10%になっていたものもありましたが、2014年からは20%に戻りました。つまり、10万円儲かっても2万円税金で持っていかれ、手許に残るのは8万円という制度になったということです。

 

NISA(ニーサ)というのは、こうした税金を取りませんという制度です。すなわち、2割の税金を取らないということです。NISA(ニーサ)の趣旨としてはそういうことです。

 

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NISA(ニーサ)は使った方がいいの?

 

投資するに当たっては、NISA(ニーサ)は使った方がいいです。2割も税金が取られないわけですから。税金が2割取られるということは、2割以上運用で儲けないといけないわけです。今、運用で2割も儲けるのは非常に難しいです。

 

例えば5%収益があったら、それを確保するためには6%のリターンを得ないと5%にはなりません。この1%上乗せで儲けるというのは、とても大変なことです。

 

ちなみに、投資信託を買ったことのある人ならわかると思いますが、1万円のものなら基準価額が100円上がらないといけません。100円上がるというのは結構大変なことです。なので、NISA(ニーサ)はぜひやった方がいいのでおすすめします。

 

 

NISA(ニーサ)のデメリットとは?

 

NISA(ニーサ)は、無制限に青天井で利用できるわけではありません。無制限にしたら、国に税金が入らなくなりますからね。様々な制約をかけて作られたNISA(ニーサ)なので、色々と不具合もあったりします。

 

とはいえ、不具合なところはあるにせよ、それ自体あまりとやかく言うことでもないと思います。できるだけ使えるものは使った方がいいのは確かです。

 

 

NISA(ニーサ)のポイント!

 

NISA(ニーサ)の非課税制度を利用できる人は、20歳以上の日本の居住者です。色々な非課税制度がありますが、非常に間口の広い制度になっています。

 

例えば、確定拠出年金制度がありますが、これは使える人と使えない人があったりします。企業型なら、その企業が採用していなければ使えませんし、個人型でも自分の勤めている会社に年金制度があったら使えないとか、そういうややこしい面もありますから。

 

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ただこのNISA(ニーサ)は、20歳以上の居住者であれば誰でも使えるということで、極めて間口が広いです。なので、行政としてもこの制度を広めていこうという意気込みが感じられます。

 

とはいえ、これから海外転勤などをする人は、少し注意が必要です。日本に居住している人とされていますので、海外転勤すると自動的にやめなくてはいけなくなります。

 

ですから、これからの自分のライフプランで日本の居住者でなくなる可能性のある人は、それは考えておく必要があります。

 

 

NISA(ニーサ)の非課税対象の可能枠とは?

 

NISA(ニーサ)の非課税対象は、株式と株式投資信託に限定されています。なので、預金や債券は含まれないことになります。

 

また、投資信託は2つに分かれていて、株式投資信託と公社債投資信託というものがあるのですが、NISA(ニーサ)では、公社債投資信託は含まれないことになります。投資信託なら全部OKかというとそうではありませんので、注意して下さい。

 

それから、株式投資をやっていて信用取引を使っている人がいるかもしれませんが、これも使えません。ただ、株式には、今、ETFなど上場投資信託や、不動産投資信託(REIT)がありますが、こういったものは含まれています。

 

ちなみに、NISA(ニーサ)は、もともとイギリスの制度をベースに作られていて、イギリスの場合は、上記の含まれないものも含まれていますので、将来的には含まれる可能性はあると思います。

 

 

NISA(ニーサ)で非課税になるとは?

 

上場株式や株式投資信託の配当金および売買益(値上がり益)が非課税になります。

 

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ちなみに、配当金は株式、投資信託の場合は分配金と言っています。よく買値を気にする人がいるのですが、NISA(ニーサ)は非課税制度なので、仕組みとして買った値段というのは認識しません。

 

例えば、株式なら自分の売った値段からかった値段を差し引いたものが収益ですから、それに対して課税されます。これをNISA(ニーサ)の場合は認識しないということです。

 

わかりやすく言うと、税務署があなたがいくら儲けようと損しようと全く関心ありませんという制度なのです。

 

なので、それぞれの買値がどこだとかいうのは、NISA(ニーサ)制度の中では関係ないのです。もしそういうことを知りた場合は、自分でいくら儲かったのか損したのかを管理しないといけません。自動的には明らかにならない仕組みになっているからです。

 

 

NISA(ニーサ)口座はどこで開設したらいいの?

 

NISA(ニーサ)では、すべての金融機関の中から1人1口座の開設のみとなります。

 

要するに、NISA(ニーサ)口座はあちこちに作れないということです。似たような口座に特定口座がありますが、こちらは会社ごとに作れます。野村證券でも大和証券でも複数作れます。ですが、NISA(ニーサ)口座は1社のみです。

 

1人1口座ですから、NISA(ニーサ)口座を開設する金融機関はしっかり選ばなくてはいけません。NISA(ニーサ)をやっているのは、基本的には証券会社と銀行、投信会社です。

 

ただ、それぞれで取り扱える商品が違うので、それはあらかじめ知っておく必要があります。ちなみに、証券会社は何でも取り扱えるのでOKなのですが、銀行は株式の取り扱いはできません。なので、株式投資をしたいのなら銀行に行ってもダメだということです。

 

また、投信会社というのは、販売していいものというのは自社で運用しているものに限られています。例えば、セゾン投信なら、セゾン投信で運用しているファンドのみ売ることができ、他の投信会社で販売しているものを売ってはいけないということになっています。

 

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よって、NISA(ニーサ)口座をどこで開設するのかは、結局は、自分が何に投資したいのかを決めなければいけないということになるのです。ただし、本当は、それよりももっと前に決めなくてはいけないことがあります。

 

 

NISA(ニーサ)をやる前に最初に決めることとは?

 

それは、自分はNISA(ニーサ)を利用して、どれだけの期間でどれだけ儲けたいのかということです。

 

自分の“欲”とじっくり向き合うということです。極端な話、年利0.1%でいいというのなら預金に預けておけばいいわけで、何もしなくていいのです。特に何のリスクを取る必要もないのです。

 

ですが、自分は年利3%欲しい、5%欲しいとなったら、現状ではリスクを取らないとそれは得られません。だから、NISA(ニーサ)をやるということになるのです。

 

 

NISA(ニーサ)で5年後の期待リターンは?

 

ある証券会社で、「NISA(ニーサ)口座で100万円を運用した場合、5年後にどれくらいのリターンを期待するか」というアンケートを取ったところ、一番多かったのは130万円という回答だったそうです。100万円が元手ですから、年利で6%です。

 

個人的には、年利6%というのはそんなに簡単には得られないリターンだと思いますので、かなり高いリターンを期待しているなと感じました。

 

ちなみに、それに加えて手数料も支払わされるわけです。つまり、30万円儲けようと思ったら、少なくとも40万円くらいは儲かっていないと、30万円は手元には残らないということです。

 

 

NISA(ニーサ)口座の非課税投資額(可能枠)とは?

 

非課税投資額については、新規投資額で毎年120万円が上限となっています。これは、上限が決まっていて、1年間で120万円までしか投資できないということです。

 

また、“新規投資額”となっていますので、新たなお金でやって下さいということです。例えば、「自分はある証券口座で投資信託を120万円分持っているから、それをNISA(ニーサ)口座に移管して下さい」というのはダメだということです。

 

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わかりやすく言うと、「お金に替えてもう一度買い直してね」ということです。酷い話だと思うかもしれませんが、そういうことなのです。

 

そもそもNISA(ニーサ)を作った動機は、貯蓄から投資へということでした。

 

つまり、行政が投資に新しいお金を引き入れたいために作った制度ですから、今あるものをそのまま移管されたら、制度を作った意味がないということになってしまうのです。ですから、そういった制約をかけているのです。

 

個人的には、現在持っている株式等を売ってまで、NISA(ニーサ)口座にお金を入れることはおすすめしません。それは無駄です。株式を売るというのは、結構リスクがありますからね。

 

売って買い戻すというのは言葉で言うと簡単ですが、タイムラグがあれば、その間の値動きを負担しなければなりませんし、売る時と買い直す時にはコストもかかります。なので、色々考えると、NISA(ニーサ)をやるのなら、純粋に今持っているお金を使った方がいいです。

 

 

NISA(ニーサ)の最大600万円とは?

 

NISA(ニーサ)は、非課税期間が5年間の制度です。1年間に120万円だとすると、5年間では最大600万円(120万円×5年間)となります。なので、この600万円を自分がどのように運用していくかを考える必要があります。それぞれタイムラグがありますからね。

 

1つ考えなくてはいけないのは、1年ずつずらしていかなくてはいけないので、一度に600万円は投資できません。でも、1年ずつ120万円投資していくことによって、結果として最大600万円投資することができるようになります。

 

なので、これは自分の投資金額にもよりますが、もし600万円をフルに使える人は、5年間かけての600万円というのを頭に置いてやっていった方がいいです。

 

もちろん1つ1つの120万円というのも大事なのですが、5年全体での600万円を考えた方がよりよい投資ができるからです。

 

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非課税枠の翌年への繰り越しはできるの?

 

120万円の枠の未使用額については、翌年以降繰り越しできません。例えば、最初の年に60万円を使って、翌年残りの60万円(120万円−60万円)を使って180万円(120万円+60万円)の投資ができるかというと、それはできないということです。

 

あくまでも毎年の限度額は120万円までということです。ですから、NISA(ニーサ)をやる場合には、できるだけ枠を使い切った方がお得です。

 

 

使った非課税投資可能枠の再利用はできるの?

 

使った分は、元には戻りません。例えば、上記の例で、120万円の非課税枠のうち、60万円で株を買って残りは60万円になり、その後、60万円の株を売ったとします。

 

そうしたら、もう一度120万円分投資できるのかというと、それはできません。1回使ったらそこで終わりです。つまり、繰り返し投資することができないということです。

 

 

NISA(ニーサ)では株式投資より投資信託がおすすめ?

 

実は、証券会社でNISA(ニーサ)口座を開設している人の半分が株式投資をしているそうです。株式とはどういうものかというと、値動きでリターンを得るものです。ですから、その時その時の値動きが重要なのです。じっと眺めていてもだめなのです。

 

もちろん、マイクロソフトのように眺めていて大きくなる会社もあります。

 

最初の頃に買えていたらすごくよかったという会社もあります。ですが、今上場されている株式を投資している人というのは、NISA(ニーサ)口座でまさに今日いくら上がったとか、今日いくら下がったとかをやっているわけです。

 

NISA(ニーサ)口座では、個別株は一度下がったら終わりです。一度下がったものを売って、もう一度別の銘柄でやらせて下さいといっても、それは制度的にできないからです。チャンスは一回きりなのです。

 

なので、NISA(ニーサ)口座は、売買を繰り返すような株式投資には向いていません。

 

個別株の投資というのは、基本的には売買を繰り返していくような投資手法になりがちです。NISA(ニーサ)は一度使ったら再び使うことのできない制度ですから、売買を繰り返す個別株投資には向いていないということになるのです。

 

よって、NISA(ニーサ)口座では長期投資が向いています。

 

長期投資であれば、5年後勝てるということではありませんが、負けない確率はグッと上がります。ただ、そのためには、犠牲にするものもあります。それは、ほどほどのリターンで納得するということです。

 

初めから自分は年利30%でなければダメだと言われると、日本の投資信託ではほぼありません。一部あっても、それはものすごくレバレッジがかかっていたりしますから、そういうものを買えば可能かもしれませんが、通常はあり得ません。

 

ですから、年利3%とか5%で納得できるのであれば、それは確率の高いものを選ぶことをおすすめします。確率というのは、自分の狙った通りのことが起きる可能性のことです。

 

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