NISA(ニーサ)とは何ですか?
わかりやすく簡単に!
今まで証券口座を持っていた人や、現在も証券会社に口座を持っていて投資信託を買って保有していたりする人には、NISA(ニーサ)口座の案内が送られてきているかと思います。
割とみなさん、証券関係の報告書とか通知書とか、途中経過をお知らせする内容を開けないままにしている人も多いです。なので、もしかしたら、NISA(ニーサ)口座の案内もどこか家の片隅に置いたままになっているかもしれません。
ですが、このNISA(ニーサ)口座は、活用すると非常に便利なものですから、ぜひここで知っていただきたいと思います。
NISA(ニーサ)って何だろうと思われるかもしれませんが、この「N」はNipponのNです。
もともとISA(アイサ:個人預金口座)とは、個人のためのお金を貯蓄しましょうという推進の一環なのですが、イギリスではこのISAと呼ばれる口座が人口の約40%以上開設されているという状況です。
これを日本でもどんどん推進しようというのです。
そして、このNISA(ニーサ)という名称自体、どのような愛称にするか募集したところ、50歳の男性が応募した「NISA(ニーサ)」という呼び名が採用されたそうです。こうした経緯も知っておくと、少しは身近に感じられるかもしれません。
NISA(ニーサ)とは何をするものなの?簡単に!
NISA(ニーサ)とは、個人の資産形成を推進する、応援する制度です。例えば、預金口座を持っていない人はいないと思いますが、運用とか投資をしようとして、運用のため、あるいは資産形成のための証券口座という認識になると、かなり割合は下がります。
ここを応援しようというのが、平成26年の1月からスターとしたNISA(ニーサ)なのです。具体的には、自分が任意でスタートした期間ではなく、暦の1年間で、毎年120万円までの投資については、様々な運用の経過にかかる税金が非課税になります。
普段、証券口座で投資をした経験がない方はご存知ないかもしれませんが、例えば、普通預金で残高が残っていると年に2回利息が付いてきますが、あれは税金が勝手に差し引かれています。
普通預金でよほど大金を預けていなければ、金利も何円とかせいぜい何十円とかですが、それでもしっかり税金は差し引かれているのです。
そういった知らない間に差し引かれていた税金が、このNISA(ニーサ)口座を開設すると非課税にできるのです。NISA(ニーサ)は非課税口座と覚えておくと、段々興味が湧いてくると思います。
NISA(ニーサ)口座とは何ですか?簡単に!
自分にメリットがあると思わないと体が動かないと思いますので、まずは金融機関から送られているNISA(ニーサ)の案内を開封したり、口座を開設することをおすすめします。
まず通常の預貯金や証券口座の場合、利息や運用益をもらおうと思ったら、源泉という形で勝手に税金が引かれてしまうのが原則です。
ところが、NISA(ニーサ)という制度を使って口座をきちんと手続きして保有すると、そこに入れてある運用資産に関しては非課税になります。
つまり、運用する時に戻ってくるリターンとしては、分配金もあれば、100万円で買ったものが120万円で売れた時の譲渡益もあるわけですが、このどちらも非課税になります。
NISA(ニーサ)口座の非課税枠は?
1年当たりNISA(ニーサ)口座で活用できる自分のお金は、120万円までと決まっています。
例えば、株式の配当の平均値は2〜3%くらいとすると、100万円投資したら毎年約2万円の配当金が入るわけですが、それが20%の税率がかかるとしたら約4,000円(2万円×20%)の税金がかかるところ、それが非課税になります。
また、最後に自分の目標値に達したからそれを売却してしまおうと思った時、その売却益が10万円あったとしたら、前述の約2万円の配当金が5年間で約10万円(2万円×5年)と10万円を足して約20万円、通常これに20%の税金がかかりますので約40,000円(20万円×20%)が非課税になります。
このように、NISA(ニーサ)口座にあれば、通常であればかかるべき税金が非課税になるのです。
上記でなぜ5年間としたかというと、NISA(ニーサ)口座を利用する場合は、5年間非課税になる、すなわち運用期間は5年間とされているからです。
ですから、5年後にそのまま持っていて、その後非課税でなくてもいいという選択もありますが、もし5年間持っていたとしたら、上記の事例ですと、約40,000円がかかるかかからないかということになってきます。
これをするかしないか、NISA(ニーサ)口座を開設するかしないかに当たっては、特に費用はかかりませんので、面倒くさがらずにやっておくことをおすすめします。
特に保有口座があってNISA(ニーサ)の案内が届いているという人でなくても、今から少し興味があって始めてみたいという人にとっても、非常にお得で便利だと思います。
NISA(ニーサ)口座はどこに作ればいいの?
色々な金融機関にNISA(ニーサ)口座を作ればいいのかというとそうではありません。NISA(ニーサ)は1人1口座ですから、どこの金融機関で口座開設するのかというのもきちんと考えてするようにして下さい。
また、NISA(ニーサ)は、自分がやり始めたところから出はなくて、暦で1年に120万円までとなります。ですから、株式投資を専門として資産を運用されているような人にとっては、やや少額になります。
一方で、投資を始めたことがないとか、120万円くらいまでなら運用してみたいという人にとっては、非常に向いている制度と言えます。
年間120万円までの投資が少額と言えるのかどうかは別としても、ちょっとした手間をかければ税金がかからずお得ですから、どうせやるならNISA(ニーサ)を活用してはいかがでしょうか。
NISA(ニーサ)の注意点は?
NISA(ニーサ)の注意点としては、証券口座などを持っていると、色々な金融機関から案内が来て、すべてに手続きしようとする人もいるようですが、原則としてお1人1口座しか開設できないということです。
何もわからずに送られてくるものの片っ端から申し込んでいると、一番最初に手続きが進んだものが優先されます。
なので、自分がどこにNISA(ニーサ)口座を開設したいのか、それをきちんと慌てずに確認されることをおすすめします。後から、「あちらの証券会社で口座開設すれば良かった」とならないように注意して下さい。
それから、NISA(ニーサ)口座の1年間の上限額は120万円とされていますが、絶対に120万円までしなくてはいけないというものではありません。
“少額”といってもそれぞれ個人差があると思いますが、そんなに1年間に投資に当てるお金がないなと思っている人の場合、極端な話。1万円でも活用することはできます。まずは最初にNISA(ニーサ)の仕組みを十分に知ってから、始められることをおすすめします。
NISA(ニーサ)口座5年後は?
NISA(ニーサ)口座は期間が5年ですから、例えば、平成26年にスタートしたものは、平成31年に一旦そこで結果が出てしまいます。
ですから、自分はどれだけの期間を運用したいのかというところも、スタートしてからでも構わないので、投資プランを自分の中で作っておくことをおすすめします。