投資信託リスクとは?|過剰な分配金は危険!信用・流動性リスク

 

 

投資信託リスク

信用リスクとは?

 

 

投資信託の信用リスクとはどのようなものなのでしょうか?信用リスクとは、わかりやすく言うと、その発行体が潰れてしまうリスクのことです。

 

発行体には、国や会社など様々なところがありますが、そういったところが時間とともに状況が悪くなり破綻してしまう、あるいは業績が非常に悪くなるということがままあります。これがいわゆる信用リスクになるわけです。

 

例えば、株式であれば価格が急落したり、債券(会社や国の借金)であれば利回りがグンと上昇したりといったことになります。資産運用においては、この信用リスクについて常に気を付けていく必要があります。

 

なお、信用リスクを完全に避けることはできませんので、分散して投資することが大切です。将来のことはわかりませんから、もしどこかへ集中投資ししてしまうと、そこが破綻した際に価格が暴落するなど、その信用リスクをもろに受けてしまうからです。

 

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投資信託リスク

流動性リスクとは?

 

投資信託には、流動性リスクというリスクもあります。流動性というのは、現金化しやすいかどうかということです。ですから、いざという時にすぐに現金に換えることができれば、流動性リスクはほぼないということになります。

 

一方で、なかなか現金に換えることができないということであれば、流動性リスクが高いということになります。

 

例えば、不動産が2,000万円あるといって、明日すぐに売却できて2,000万円の現金が入ってくるのであれば、流動性リスクはないといえますが、そんなことはまずあり得ませんよね。不動産を売却しようと思ったら、実際には何か月もかかりますから。

 

また、2,000万円で売却しようと考えていても、その間に値下がりしてしまって1,500万円ぐらいでしか売れなくなってしまったということもよくある話です。こうした不動産のように、すぐに現金化できないもののことを流動性リスクがあるというのです。

 

流動性リスクは、不動産に限らず、金融商品の中にはすぐに現金化できないものがあります。何か月かかけないと現金化できないものや、ある時期でないと現金化できないものなど様々です。

 

こうしたものは、換金性リスク、すなわち流動性リスクがあるといえます。

 

ただ、一般的な投資信託でしたら、数日のうちに現金に換えられるわけですから、流動性リスクは低いといえます。どんなに利回りが高い金融商品であっても、流動性リスクの高いものには注意が必要になります。

 

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投資信託で分配金

が多いものは危険?

 

投資信託には、分配金がたくさん出るものも多くあります。ですが、こうした投資信託には注意が必要です。

 

もちろん、こうしたすべてのものにリスクがあるわけではありませんが、過剰に分配金を出すものは、やはり注意して見ておいた方がよいです。

 

例えば、年間15%〜20%もの分配金を出す投資信託や、60円〜200円もの分配金を出す投資信託があります。これらは、分配金の多さを競い合っている状態にあります。

 

ですから、あまりにも分配金の金額が大きいものは注意が必要です。おそらく、本来それだけの分配金を出せる状況にはないのに、自分の資産を削って無理に分配金を出している可能性が高いからです。

 

つまり、あくまでも見かけ上は、たくさん分配金を出しているように見せているだけということです。

 

もちろん、適度に分配金を出している投資信託の場合、それはいわゆる配当や利息など、きちんと裏付けのあるものから出しているでしょうから問題はありません。

 

ただ、比べてみてあまりにも分配金が多くて、どうみても競争しているようなものは、買うべき投資信託ではないといえます。ですから、ものすごく高い分配金や利回りが出ている投資信託があったら、避けておいた方が無難です。

 

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投資信託リスクを

楽しみに変えることもできます

 

投資信託のリスクは、例えば、リーマンショックの時などを考えるとわかりやすいです。100年に1度の金融危機などと言われ、株価などは大きく下落しました。

 

当然、この時を境に株価が半分くらいに落ちてしまうわけですから、これは大きなリスクだとも考えらえます。ただ、それは確かにそうなのですが、そういう時の印象が非常に強烈なものであることも事実です。

 

では、その後どうなったでしょうか?株価が半分になったら、その後もずっと半分のままだったでしょうか?

 

もしそうならそれは大問題です。ところが、実際にはその後を思い出していただければわかりますが、半分になった株価は次第に値上がりしていき、ついには元の価格を超えてしまうまでになったのです。

 

どうしても大きく下落した時のイメージが強いですし、特に日頃そういったことに関心がない人の場合、株価が半分になって大変だというイメージだけが残ってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。

 

ただ実際には、その後数年で株価は元の水準まで戻し、それを超えていってしまうというのも1つの事実です。株価の下落が大きな時だけニュースになって、その後の上昇の時はあまりニュースになりにくいので、このような認識になりやすいのかもしれません。

 

もちろん、すべてが大きく下落してその後大きく戻したわけではありません。

 

それは、投資信託やそれ以外のもので違ってきますので、選択の際にきちんと選ばなくてはいけないわけですが、それなりのものを選んでおけば上昇時にはしっかり上がっていく、あるいはそれ以上に上がっていきます。

 

確かにリスクはあったわけですが、結果的に買った値段より上昇していったのであれば、結果として良かったということになるわけです。その間、じっと待っていれば良かったというだけのことです。

 

これはそういった目で見ておけば、リスクと言ってもそれほど大きなリスクではないという見方もできるわけです。

 

むしろ結果的に増えていくことを考えれば、楽しみにもなるわけです。ですから、投資信託で資産運用を考える際には、あまりリスクの方ばかりに目が行き過ぎないようにしていくことも大切です。

 

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