なぜ、ネットワークエンジニアは
IT資格の転職に有利なの？
ネットワークエンジニアとは、通信インフラを構築して、それを維持・管理していく仕事です。この場合の通信インフラというのは、ITテクノロジーを支えている環境のことを言っています。
例えば、あなたはコンビニでお金を下ろしたり、インターネットで買い物をしたことがあると思うのですが、こうした便利な世の中の背景には、必ず通信が存在しています。
そのような通信を行えるようにするための環境が通信インフラなのです。そして、それをつくるのが“ネットワークエンジニア”の仕事ということになります。
ネットワークエンジニアのやりがいは？
ネットワークエンジニアは、社会インフラに直結している仕事なので、社会貢献性が非常に高いです。私自身は、そこに誇りを持って仕事をしているので、そこにすごくやりがいを感じています。しかも、ネットワークエンジニアはとても需要が多いです。
例えば、今後予定されているプロジェクトですと、携帯電話の通信規格である4Gをさらに早くした5Gという規格に換えることがあります。
また、2020年に東京オリンピックが開催されるということは、人がたくさん集まるということですから、東京の通信環境の整備をしなければならないわけです。ネットワークエンジニアは、こうした様々なところにすごく需要があるのです。
IT資格で転職するなら
ネットワークエンジニアがチャンス？
ネットワークエンジニアとして働いている人はたくさんいるのですが、今、ネットワークエンジニア業界は人材がものすごく不足しています。これはかつての2015年問題も影響しています。
2015年問題というのは、2015年以降で大手企業のシステム崩壊や、マイナンバー制度の対応などで、プロジェクトが2015年以降どんどん増えていくことを言います。
そうすると、需要はすごく増えるのですが、エンジニアの数が全然足りないということになってしまうのです。つまり、需要に対して供給が追い付いていない状態にあるのです。
こうした状況もあって、今、通信インフラ業界は人材不足になっているのです。ただ人材が不足しているということは、ネットワークエンジニアは売り手市場になっているということでもあるのです。
当然、ライバルは少ないですし、需要も多いですから、ネットワークエンジニアは、今狙い目の職業として注目されているのです。IT資格で転職するのにネットワークエンジニアをおすすめするのは、実は今がチャンスだからなのです。
ネットワークエンジニアのメリットとは？
ネットワークエンジニアのメリットとして、長期的で安定的な仕事であるということがあげられます。なぜ長期的かというと、ネットワークの技術の根本部分というのは、実はあまり変わらないからです。
一度理解して身につけてしまえば、今後もずっと使っていけるのです。つまり、流行り廃りがなく基礎となる技術は変わらないので、積み重ねでスキルアップしていけるということなのです。
また、なぜ安定的かというと、これはインフラなので、いわゆる電気やガス、水道と同じで、通信もなくならないものだからです。つまり、それを維持管理していく人間も絶対になくならないということになるので、安定的な仕事になるわけです。
プログラマーと
ネットワークエンジニアとの違いは？
IT業界の資格というと、プログラミングなどのイメージが強いと思うのですが、ネットワークエンジニアとは様々な点で違いがあります。例えば、プログラマーというのはアプリ開発が主な業務になりますが、これにはアイデアやセンスが必要になってきます。
一方、ネットワークエンジニアはインフラ業務なので、センスなどは必要ありません。また、覚えることの数が全然違います。
プログラマーにもネットワークエンジニアにも、様々な技術があるのですが、プログラマーの場合は、異なる技術を一つずつ覚えていかなくてはいけないので、一人前になるまでにかなりの時間がかかります。
一方、ネットワークエンジニアの考え方というのは、本当に基礎さえ押さえてしまえば、応用というのはその上に積み重ねていくものなので、基礎さえ覚えてしまえば応用を理解するのは簡単だったりします。
未経験者でも
ネットワークエンジニアになれるの？
ネットワークエンジニアになるのは、未経験者でも全然大丈夫です。
ちなみに、ネットワークエンジニアというのは、コミュニケーション能力が非常に重要になってきます。なので、他業界からIT業界へ転職したような未経験の方であっても、コミュニケーション能力さえあれば、十分活躍できるはずです。
仕事で求められる技術力とコミュニケーション能力の割合については、一概には言えませんが、割合は違えど、コミュニケーション能力は必ず必要になってきます。
ネットワークエンジニアの給料は高いの？
IT業界自体そうなのですが、ネットワークエンジニア業界も、自分の努力次第で給料は上げやすいです。例えば、現場リーダーになったことによって給料が上がったり、資格を取ることで給料が上がるというケースも多々あります。
経験年数と資格の取得次第では、かなり稼げる業界だと思います。しかも今は売り手市場でライバルも少ないですから、転職もしやすいです。