派遣薬剤師の基礎知識|時給や社会保険、デメリットと注意点

 

 

派遣薬剤師の基礎知識

派遣会社に社会保険はあるの?

 

 

ず、私が派遣薬剤師として働いていた時の話をしてみたいと思います。

 

福利厚生などは正社員と同じでした。有休はもちろん取れましたし、社会保険では厚生年金もありましたから、正社員との違いはほとんど感じませんでした。

 

ただ、私が派遣会社に登録した時には、派遣薬剤師の細かい条件や福利厚生のことは、正直知りませんでした。派遣会社に行ってみて、初めて「へー、社会保険があるんだ」と知ったくらいでしたから。

 

派遣会社で、産休ももちろん取れるし、育休も取れるしということで、正社員と何ら変わりがないとの説明を受けて初めて知ったのです。

 

私の隣に、いくつかの派遣会社で派遣薬剤師として働いていた方がいたのですが、その方が言うには、どの派遣会社に行っても、福利厚生の面で正社員と変わらないということを強くアピールするそうです。私もかなり強く、正社員と全然変わりませんよと言われました。

 

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私が派遣薬剤師として働き始めてからは…

 

何か嫌だなと思ったり、こういうところが問題だなと思ったら、その場で派遣会社に言うようにしていました。また、派遣先の本部にも報告してくださいとお願いしていました。すると、派遣会社はそれを受けて、派遣先の本部にも報告してくれるなどのフォローがありました。

 

そういったフォローがなくて「嫌なら次ね」という感じではなかったのは救いでした。もし派遣先の現場に行ったらそれで終わりというのでしたら、不安で続けられなかったと思います。

 

派遣薬剤師としての働き方については、人によって色々な考え方があると思いますが、私自身はかなり前向きに捉えています。

 

もちろん、自分に甘えていると次の仕事がもらえないという厳しい面もありますが、よりよい条件の仕事を提示してもらうために、自分自身しっかりしなければいけませんので、スキルアップができると思うからです。

 

一般企業ですと、マンネリになったりもします。長くいれば給料は右肩上がりなのかもしれません。でも派遣はそうではないので、自分の評価を純粋に高めていく必要があるのです。

 

そういった意味では厳しい世界ではあると思うのですが、そういうことにチャレンジしていくのは意味があることだと思います。自分の能力を磨いたり発揮したりという意味では、派遣という働き方はおすすめです。

 

 

派遣薬剤師の年収は安いの?

 

派遣薬剤師はどれくらい稼げるのかというと、おそらく想像していたよりも少ないのでがっかりされるかもしれません。というのは、通常の薬剤師は、年間125日ぐらい休みがあります。

 

これに対して派遣薬剤師の場合、月間22日勤務、休みは8〜9日で年収の計算をしています。つまり、派遣薬剤師の年収を計算する際、派遣会社は年間の休日を100日で想定しているということです。

 

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ただ20日ぐらいは、会社の都合で必ず休まなければならなくなるので、そうすると、20日×2.5〜3万円、平均して50〜75万円ほど、派遣会社が書いている想定年収より低くなります。

 

なので、年収が600万円と書いてあったらおよそ550万円ぐらい、年収650万円と書いてあったらおよど600万円ぐらいと考えておくとよいと思います。

 

そう考えると、派遣薬剤師というのは、いつまでできるかわからないというリスクもあるので、年収はそれほど高くないといえます。それなら、契約社員でも年収700万円とか年収800万円もらえるので、そういった転職先を探した方がいいのかなと思います。

 

 

高収入の派遣薬剤師の求人は要注意!

 

派遣薬剤師が高収入を得るために気を付けることとしては、契約期間についてです。

 

例えば、年収700万円とか年収800万円の派遣薬剤師の求人があった場合、それくらい高額の年収だと、会社側の採算が取れなくなってくるリスクがあるのです。これは、派遣会社を通すと、支払う金額が全然変わってくるからです。

 

もちろん、派遣会社を通さずに直接雇用で、年収700万円とか年収800万年支払うのであれば問題ありません。でも、派遣会社を通した場合には、およそ1.5倍くらいの費用がかかってしまうのです。

 

つまり、派遣会社を通して年収700万円の人を雇う場合なら、1,000万円ぐらい支払っているのです。そうなると、年収500万円の薬剤師が2人雇えるほどの金額になりますから、経営的にかなり厳しくなってきます。

 

すると、派遣薬剤師は、あくまでも次の薬剤師が見つかるまでの“つなぎ”として認識されますので、次の薬剤師が見つかり次第契約満了となることが多いのです。

 

ですから、1年契約という形ではなく、おそらく2ヵ月とか3ヵ月とか、短い人だと1ヵ月契約となっているはずです。たとえ年収700万円と書いてあっても、本当に1年間もらえるのかというところに注意した方がよいと思います。

 

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それから、年収の額面が高く書いてあっても、次の職場が見つかるまでに2〜3ヵ月空いてしまうこともあるので、トータルするとそれほど年収は高くならないということにも注意が必要です。

 

毎月の給料は高くても、次の仕事が見つかるまで1ヵ月休まなければいけないとなると、結果的に年収は下がってしまいますからね。

 

たまに、その空いた期間に旅行に行けるという人がいるのですが、その間に仕事の面接があったり、いなければいけないことがあるので、なかなか難しいと思います。

 

 

派遣薬剤師のデメリットとは?

 

正直に言うと、若い人が派遣薬剤師になるのはおすすめしません。これには様々な理由があります。派遣薬剤師というと時給が高いというイメージがあるかと思いますが、これは雇う側からすると大きなデメリットなわけです。

 

例えば、時給3,000円で薬剤師に来てもらうためには、時給4,000円近くを派遣会社に支払っています。およそパート薬剤師の相場が時給2,000円ですから、その約2倍を支払っていることなるのです。

 

こうしたこともあって、派遣薬剤師はかなりシビアな目で見られることになります。ただこれは、派遣会社全体に言えることなので、派遣薬剤師に限ったことではありません。

 

派遣薬剤師として何社も渡り歩いていると、「この人好きで派遣やっているんだから、このまま派遣でいけばいいじゃないの」という人事担当者もいて、転職の際に書類審査で落ちたりすることもあります。

 

なので、若いうちからあまり派遣ばかりに偏るのはどうかなと思います。

 

それから、それ以外のデメリットとしては、1ヵ月くらい前に契約の延長をしませんという話がくるのですが、その1ヵ月後にすぐ仕事が見つかるかどうかというと、これが微妙なのです。

 

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派遣会社としては、今の会社でも継続して働いてもらわなければいけないので、すぐに仕事を紹介してくれなかったりします。また、エリアや時給や勤務時間が限られてくると、なかなか見つかりにくいということもあります。

 

派遣薬剤師の求人は、およそパート求人の10分の1程度しかありませんので、条件を絞れば絞るほど見つからないという悪循環に陥ってしまいます。そうこうしているうちに、次の仕事が見つかるまで空きの期間が生じてしまうのです。

 

派遣薬剤師は時給の世界ですから、空いた日数が多くなればそれだけ年収は下がってしまいます。なので、私が派遣で働いた経験からしても、派遣薬剤師の時給は高いけれど、良く考えたら年収としてはそこまで高くなかったということも多かったです。

 

 

派遣薬剤師から正社員になる方法とは?

 

派遣薬剤師から常勤の薬剤師に転職する方法は2つあります。

 

まず1つは、紹介予定派遣の派遣先から、そのまま正社員(常勤の薬剤師)になる方法です。もう1つは、転職サイトなどを見て自分で求人に応募したり、転職エージェントを使って常勤の薬剤師になる方法です。

 

派遣薬剤師の場合は、どれだけ長くても2年間で打ち切られたりと先がありませんから、できることなら常勤の薬剤師に転職することをおすすめします。

 

あなたが今後10年働くつもりなら、派遣の場合は転職を5回するのと同じになってしまい、企業側からあまり良いイメージをもたれないからです。

 

先の転職に上手くつながっていかないので、派遣薬剤師をするなら、本当に“つなぎ”という感じでやっていくのがよいと思います。

 

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派遣薬剤師の時給はいくらぐらい?

 

派遣薬剤師の時給は、およそ2,300〜2,500円ぐらいですが、中には、時給が3,000円というところもあります。

 

派遣会社の仕組みを考えるとわかりやすいです。派遣薬剤師が受け取る時給に、1,000〜1,500円をプラスした金額を企業は派遣会社に支払っています。

 

つまり、仮に時給が2,500円のところなら、およそ3,500〜4,000円ぐらいを企業は派遣会社に支払っていることになります。

 

ですから、受け入れる企業側としては、あまり派遣を使いたくはないというのが本音です。パート薬剤師を時給2,000円で雇うのと、時給4,000円を派遣会社に支払って来てもらうのとでは、およそ2倍も支払う金額が違うわけですからね。

 

人が本当に集まらないからないなど、苦渋の決断をして派遣会社を使っているケースが多いわけです。なので、次のパートさんが見つかり次第とか、正社員の薬剤師が戻ってき次第契約満了となってしまうことも多いです。

 

そして、契約満了した後に、仕事を探すのに1ヵ月くらい空いてしまうことが結構あります。次の仕事が決まらないという焦りは、なかなか重いものがありますので、その辺のところは注意していただきたいです。

 

なお、派遣とパートなら、パートの求人の方が圧倒的に多いのですが、これは前述した費用の部分が関係しているからなのです。

 

 

派遣薬剤師の時給が高い理由は?

 

派遣薬剤師の時給相場は、およそ2,500円から高いと3,000円とか5,000円などというところもあります。ただし、時給が高ければいいのかというと、必ずしもそうとは言い切れない事情があります。

 

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というのは、派遣会社に支払っている金額がかなり高額になっているからです。

 

例えば、会社が派遣薬剤師に時給2,500円支払っているとしたら、派遣会社には4,000円ぐらい支払っています。ですから、人事側からすると、派遣薬剤師はできるだけ短い期間だけ使いたいというのが本音です。

 

そうすると、パート薬剤師や常勤薬剤師が新たに入ってきた瞬間に、「来月で契約終了ね」ということになるのです。

 

そして、来月で契約が切れた後に仕事を探すと、そこからおよそ1ヵ月程度空いてしまったりします。つまり、時給が高いからといっても、年間を通してみると、給料はそんなに変わらなかったりするのです。

 

まして今、薬剤師の時給は高くなってきているので、時給2,500円ぐらいであれば、交渉すれば可能になることもかなりあります。また、時給3,000円のところもかなりありますので、派遣薬剤師ならそちらを探した方がよいと思います。

 

ちなみに、「何社か派遣でやって来たのだけれどやっぱり正社員で働きたい」という方も結構います。派遣薬剤師というのはリスクもあるので、長くはできないのだなと思います。

 

 

派遣薬剤師よりパート薬剤師の方がいい理由は?

 

なぜ派遣薬剤師よりパートの方がよいのでしょうか?私の経験上、派遣社員はリスクがありますので、断然パートの方がいいです。このリスクというのは、会社の都合に合わせて派遣薬剤師を雇う雇わないということになることです。

 

なので、どれだけ頑張っても契約期間内に終了される人がほとんどです。私自身も、派遣で働いていた時、居心地がいいなと思っても辞めざるを得ないという経験がありました。そういったこともあって、派遣薬剤師よりパート薬剤師をおすすめしています。

 

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ただ雇う側からすればそれがメリットなのですが、働く側からするとそれが非常にデメリットとなります。また、派遣薬剤師の場合は、次の職場を探すのにもすぐに決まるわけではなくて、1ヵ月程度はかかってしまいます。

 

受け入れる側から「来月の頭からね」などと言われると、どうしても1ヵ月待たなくてはいけないという状況にもなったりするものなのです。

 

それでも収入の面でいいのならと思うわけですが、収入で考えても1ヵ月空いてしまうとその分貯金を切り崩さなければならないので、そんなに変わらなかったりするのです。

 

こうした理由から、派遣薬剤師よりパート薬剤師をおすすめしています。

 

 

派遣薬剤師の契約期間はなぜ1年未満なの?

 

派遣薬剤師の期間は、短いケースで1ヵ月、長いと3ヵ月以上になりますが、ほとんどの方が1年未満になってしまいます。その理由は、派遣薬剤師にかかる費用が高いからです。

 

例えば、時給2,500円の薬剤師に来てもらおうと考えたら、派遣会社には時給4,000円ぐらい支払っています。

 

つまり、時給4,000円ということは、1日当たり32,000円、1ヵ月だと100万円、年間1,200円ぐらい支払うことになるのです。年間1,200円というと、常勤薬剤師を2人雇える費用です。

 

それぐらい費用がかかるので、派遣薬剤師の期間は長くても1年未満で終了することがほとんどなのです。

 

派遣薬剤師の期間が短いというのには理由があって、人が集まらないから、その期間だけ人を埋めるという意味で派遣会社に依頼しているのです。つまり、できれば派遣薬剤師には長く働いてほしくないというのが、雇う側の本音になるのです。

 

こうしたことを踏まえると、派遣薬剤師というのはどうなのかなと思うわけです。もちろん派遣薬剤師にはメリットもありますので、デメリットの部分も理解してから派遣登録することをおすすめします。

 

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派遣薬剤師でも社会保険に加入できるの?

 

派遣薬剤師でも社会保険に入ることができます。社会保険に加入できることを売りにしている派遣会社もあるくらいです。

 

正社員でもパートでも直接雇用で働く場合には、社会保険に加入できるのが当然になっています。ですから、もし社会保険に加入できないというところがあれば、そちらの方がおかしいのでその派遣会社は避けた方が無難です。

 

ただし、勤務時間や扶養控除の範囲内とか、それらに収まってしまう場合は、どういう形であれ社会保険には入れません。それ以外であれば、派遣であれパートであれ社会保険に加入できますので、加入するようにして下さい。

 

 

派遣薬剤師が正社員になるには?

 

基本的に薬剤師業界は人材不足なので、自分の意思で派遣薬剤師から正社員になることが可能です。特に派遣薬剤師を受け入れている会社というのは、本当に人が足りていないところになります。

 

というのも、派遣薬剤師の方が、正社員を雇うよりもお金がかかるからです。

 

例えば、時給2,000円の派遣薬剤師を雇う場合、派遣会社には時給3,000円以上支払っています。つまり、1.5倍から2倍ぐらい支払ってもよいと思えるくらい人が足りていないということなのです。ですから、正社員になるのは比較的簡単です。

 

ただし、ここで注意して欲しいのは、年収が下がるリスクはあるということです。

 

とはいえ、派遣薬剤師というのは、いつ契約が切られるかわからないですし、転職歴も増えていく一方です。ちなみに、この転職歴ですが、契約した会社はその派遣会社1社であっても、そこから2社、3社と派遣された場合、そこは派遣の職歴に含まれてしまいます。

 

なので、どんどん職歴が増えていってしまいますので、最終的に正社員になりたいと思っていても、印象を悪くして正社員になれなかったというケースが実はかなりあります。

 

こうしたことは当然、派遣会社は教えてくれませんので、早い段階で派遣薬剤師から正社員になっておいた方がよいと思います。

 

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派遣薬剤師が短期で高収入を得る方法とは?

 

派遣薬剤師がどれくらいだと高収入かというと、年収800万円以上です。これは短期の派遣薬剤師でも実現可能ですし、転職エージェントを通して契約社員としても働いても可能です。

 

どちらが良いかというのは一概には言えませんが、雇い主に嫌われないのは転職エージェントを通す方かなと思います。というのは、派遣薬剤師の場合、一般より費用が1.5〜2倍ほどかかるからです。

 

つまり、年収800万円の派遣薬剤師を雇うとなると、派遣会社には1,200円ほど支払わなくてはならならないのです。

 

一方で、転職エージェントを通した場合は、年収は800万円のままなので、費用負担は減って、ありがたがられることが多いです。実際、1,200万円もかかるのなら派遣会社は頼まないという人事担当者の話しもよく聞いたりします。

 

 

短期で派遣薬剤師はできないの?

 

派遣薬剤師に限らず、短期の派遣というのは、現在は派遣法という法律が改正されたため禁止されています。なので、月に1回だけとか単発で働きたいとか、そうでないと働けないという場合、短期の派遣は無理だと考えて下さい。

 

それを上手くやろうとする派遣会社もないわけではありませんが、違法の可能性が高いので、やめておいた方が無難です。

 

それでは、短期の派遣はどういった方法でできるのかというと、結局は決められた法定時間以上働かなければいけません。

 

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例えば、A薬局、B薬局、C薬局など色々なところで、かなりの時間働かなければいけないと法律で決められているのです。ですから、短期といっても、同じ職場にいないだけで、色々なところを転々とするという形での短期になります。

 

ただ、それなら大手の薬局で雇用してもらって、そこからA店、B店、C店など色々な店舗に配属される方がよいと思います。その場合には、給与アップや退職金の交渉もしやすいはずですから。

 

 

派遣薬剤師のリスクとは?

 

現在、派遣薬剤師はほぼ禁止に近い状況になっています。結構問題になってメディアでも取り上げられていたりするので、ご存知かもしれませんが、派遣薬剤師はできればしない方が良いのかなと思います。

 

大手の派遣会社でも、監査が入ったり、事件化されたりしているところがあります。そういう派遣会社は、ネットで検索するとすぐに出てきます。

 

医療従事者の派遣というのは、禁止されているので難しくなってきているのは事実です。また、派遣薬剤師だと職歴がかさんでしまうというデメリットもあります。なので、もし短期の仕事を探しているのであれば、パートや紹介会社で入った方がいいと思います。

 

派遣会社も自分たちに都合の良いことしか言わないということもありますので、派遣薬剤師にはリスクが伴うということは知っておいて下さい。

 

もし自分で判断つかないようであれば、厚生労働省のホームページなどに詳しく載っていますので、そちらを参考にされるとよいと思います。

 

 

派遣薬剤師はスポットで働けるの?

 

スポットで派遣薬剤師が働くことはできません。なぜなら、派遣法が改正されたからです。スポットといっても働き方があって、月に何十時間以上働いていれば大丈夫という法律があります。ですから、例えば、週に1回とか2回とか働くことはできません。

 

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というように、派遣薬剤師がスポットで働くのはかなり難しくなってきています。

 

本当に週に1回とか2回だけ働きたいという薬剤師さんは、どこかの薬局に雇用されるのが一番です。法律が改正されたので、もし派遣会社の方でできると言われても、法令違反になる恐れがありますので、避けた方が無難です。

 

 

派遣薬剤師は何歳まで働けるの?

 

派遣薬剤師の年齢の上限については、受け入れ先によります。これは、正社員でもパートでも同じです。

 

ただ、派遣薬剤師を頼むところというのは、本当に人が足りていないところなので、比較的年齢制限は緩くなっています。ですから、60歳を超えた方でも65歳ぐらいまででしたら、派遣薬剤師として働くことは可能です。

 

もし自分自身で見つけているけれど、仕事がなかなか見つからないという場合には、派遣薬剤師も1つの選択肢だと思います。探し方としては、普通の求人サイトや紹介サイトでも、派遣薬剤師の仕事は見つかりますので探してみて下さい。

 

 

派遣薬剤師の年収には注意が必要?

 

派遣薬剤師の年収というのは、その職場によっても変わってくるのです、注意すべき点がいくつかあります。

 

まず、派遣薬剤師の年収の計算方法です。一般的な派遣会社のモデルケースでは、1ヵ月およそ22日で計算されています。つまり、日給×22日=月給ということです。

 

この計算方法だと、派遣薬剤師の年収はすごく多く見えるのですが、ここに注意が必要になります。22日ということは、おおよそ1ヵ月の休みが8〜9日ですよね。例えば、8日だとした場合に、年間の休日は96日になります。

 

一方で、一般企業の場合は、年間の休日は120〜130日あります。ですから、30日ぐらい多く働いているように見えます。

 

ですが、実際には、このモデルケースのようには働けないのです。なので、実際には30日分ぐらい減ってしまいます。盆暮れ正月などが入ってくると、もっと働ける日数というのは少なくなってきます。

 

想定されているモデルケースは、かなり高く見積もってあるということは知っておいてください。仮に年収700万円と書いてある求人があったとしても、実働時間で計算すると、550万円とか600万円ぐらいになってしまいます。

 

派遣会社のモデルケースをあまり過度に信用し過ぎると、後で後悔するかもしれませんので、その辺はきちんと自分で計算し直してみて下さい。厳密には、日給×240日(365日−125日)当たりが年収になると考えておくとよいと思います。

 

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(参考)
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